室内撮影ってヨーロッパと日本で比べてしまうとどうしてもスケール的に見劣りしそうという印象があり、実際溝口の室内のショットは室外のそれと比べてどうしても見劣りしてしまうのだけど、(少なくともこの作品の)>>続きを読む
惰性によって引き延ばされたとしか思えない画面の連続に辟易。カジノのシーンはそういったことに主眼を置いていそうではあるけど耐えられません。
アケルマンのフォロワー感をこれでもかというくらいに匂わせているが、画面の強度はアケルマンのそれに遠く及ばない。動きの少ない画面にセリフを多く配して展開させるのは果たして映画なのか?と思ってしまう。
ストーリーはかなり俗っぽいのに自然のショットが神聖さすら感じさせる。今回は屋内のシーンでもおおと感じる画面が多かった
風景のショットがカラーに負けないほど強度を持っている。良い映画なんだけど建築物の硬さのなさとか地理的な要因で超えられない一線があるように感じてしまう。とはいえ(歴史物なら、という条件付きではあるが)溝>>続きを読む
赤線地帯の演技してます感がすごく苦手だったけど歴史物というフォーマットのおかげなのか気にせずに観れた(実はここ最近、演技感が苦手で途中で見るのを放棄してしまった同時代の日本映画がたくさんあります)。余>>続きを読む
何の情念も刻み込まれていないフラットな思い出の数々に辟易し、かなり心をやられたのだけどラストショットだけは素晴らしかった。そんなこと可能なの??
幻想的画面ではあるけど情感には欠けるような…途中良くなりそうなところはあったけどオチでその説得力を失ってしまった
マストロヤンニの渋さが周りのネジのハズレ具合と相まってくだらなさを増幅させる前半。マストロヤンニも頭がお花畑になっていくに連れて画面が彩度を失っていく後半。かなりくだらない(いい意味で)のにセットはめ>>続きを読む
キャラ設定とか壊される建物の背景にあからさまに教会(とは知識不足により断定できないが、何かしら象徴的に映るもの)を用意しておくところとか結構わざとらしさ(技巧的側面)が伝わってしまう。ただ水の反射が印>>続きを読む
内的雄弁さが増えてくる80年代以降のゴダールの光の使い方はかなり好き。
ノワールを代表するここまで豪華な俳優陣と撮影監督を起用しておきながら、ドロンのキャラ設定(とそれによるストーリー展開)、違和感を覚えずにいられない合成、明るさが嫌というほど目立ってくる場面選択、モリコ>>続きを読む
同じチャンドラーの輸入というのに上品さすら思わせるリアルの追求。PTAは反省してください。
やっぱり長いショット多いんだけど、これ以降のものとは違ってかなり説明要素が強く、余白が少ない(サクリファイスよりも圧倒的に)。テーマが歴史であることも関係あるのかもしれないが。出立の前、仲直りの場面で>>続きを読む
めちゃくちゃ面白い。ハリウッド的ストーリー展開をある種ステレオタイプに見ていた自分への痛烈な平手打ち!
純粋に視覚的な観点から言えば、ノスタルジアに負けないような綺麗な画面に溢れている。ただノスタルジアと違ってタルコフスキーが言うところの「詩的連関」がそこまで呼び起こされないのは、おそらくドラマ的要素が>>続きを読む
ハリウッド的クライムだな〜と思ってたら最後でフィルムノワールに急接近
カメラの距離感には後のメルヴィルとドカエのスタイルが垣間見える。ただセリフがないシーンでは1カットが短すぎたり、1ショットが長くなると今度は登場人物のセリフが多すぎたりと、余白が少ない印象はある。
何の緊迫性も感じられない、軽さそのものである喧嘩にエドワード・ヤンを思い出してしまい、さらにいかにも演技してます!という様子には溝口の赤線地帯を思い出してしまい、結果として完全に心を閉ざしてしまう。(>>続きを読む
ほとんどのショットに必然性を感じないが、凱旋門前の車道を横切るシーンだけは良かった
爆弾作って爆発音3連チャンで爆笑できます。それ以外は本当にわからない。60年代ゴダールはほぼ苦行
宇宙ステーションに行くまでの画面を満たしている郷愁の念にグッとくるものの、ハリー(のコピー)との邂逅以降必然性を感じないシーンが続くなあと思っていたら終盤でその理由がわかる。とはいえ画の強さは(特に中>>続きを読む
前半の影、霧、タバコの煙だけで100点(サムライとほぼ同じ!)。後半は明るすぎるところもある。圧倒的強度を持つ画面に刻み込まれる郷愁、後悔の念。
タランティーノはメルヴィルが好きらしい。どこに彼へのオマージュが捧げられているのかを確認しようと思い、改めて見たけれど品がなさすぎてかなり厳しかった。ショットにこだわってる感じもしないし、映画を簡潔に>>続きを読む
屍をパンしながら撮るのではなく、一度に全体を収めてしまう冒頭のショットによってこの映画の快活さ(裏切りなどあろうはずもない)が保証されている。ルーの家の窓を通して二人が距離を近づけるショットを前半に提>>続きを読む
パク・チャヌクの倫理まで踏み越える残忍さはリンチとかタランティーノとかのそれとは一線を画してる印象。それはそれとしてパク・チャヌク映画の手のショットはどれも流暢でハズレがない
色彩と光におおっと思わされることはあるものの全体的に期待しすぎていた感は否めない。ラスト15分位は良い。モロッコって結構魅力的な街だけどショットたり得ないのはどうしてか…
あれほど素敵な結婚を誓いあった相手がアヘン中毒で目も当てられない姿になってしまうとは…
コッポラにストラーロの組み合わせと聞いて見ずにはいられなかった ヨーロッパのミニマルな景観を洗練させる撮影だけじゃなく戦場のスペクタクルをより爆発させる撮影もできるとは恐ろしすぎる。ストラーロの撮影な>>続きを読む
まあまあ面白いんだけどテクノロジーとセリフが余計すぎる 殺そうとするとこで頭で考えすぎでしょ あとスミス… 色々とサムライをリスペクトしてるっぽいとこがあると考えられなくもないけど、メルヴィル映画の犯>>続きを読む
スペクタクルなガンアクション面白いけど好みかと言われると…どこかで西部劇的なミニマルさを望んでいるのかもしれない