南森まちさんの映画レビュー・感想・評価 - 14ページ目

南森まち

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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.7

はー、ハラハラして面白かった!
5年目の結婚記念日に失踪する妻、割れたガラステーブル、キッチンに残る血痕。主人公は毎年恒例の結婚記念プレゼント宝探しを頼りに妻を探すが…というお話。
上質のサスペンス!
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スーパーサイズ・ミー(2004年製作の映画)

2.2

マクドナルドの商品のみを一ヶ月間食べ続けるとどうなるか?という実験ドキュメンタリー。

公開当時話題になった作品。しかし、アメリカの肥満問題や、ハンバーガーやポテトや炭酸飲料が高カロリーで病の原因にな
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

2.6

さえない女子高生が仮想世界で有名人になる物語。

映像、音楽はきれい、だが…
後半の展開が、非常に露悪的。しかもそれまでのストーリーやテーマと関係なく、突然ねじ込まれる。
不快とすら言える状況をかわい
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キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

3.5

トム・ハンクス演じるエリートサラリーマンが飛行機事故で無人島に流れ着いて…という話。
割と淡々と、苦しい苦しいサバイバル生活が続く。このサバイバルが実は主題ではなく、帰って来てからが本番、というのは面
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トランス・ワールド(2011年製作の映画)

3.9

2010年代に流行った「なんだかよく分からないけど集められた人々が、右往左往する」系の映画。
不条理なストーリーかな?と思いきや、うまくまとまっていて、伏線の張り方も上手で大満足でした!
何より88分
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スノーピアサー(2013年製作の映画)

4.0

地球温暖化を防ぐために散布した化学薬品によって、地球に氷河期が訪れた未来。残された人類が生き残るのは列車「スノーピアサー」の中のみ。その社会は前方車両に乗る上流階級によって支配され、後方車両の乗客は虐>>続きを読む

海辺の彼女たち(2020年製作の映画)

4.1

日本で技能実習生として働く3人のベトナム人女性がブローカーを頼りに脱走し、不法滞在者として生活を始める物語。

分かりやすい「悪者」を作って叩く恣意的なドキュメンタリーではない。
説明的な字幕やわざと
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マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

3.8

リーマン・ショックはなぜ起こったのか、サブプライムローンとは結局なんだったのかをコミカルかつドラマチックに描いた良作。
楽しめたし、本当に勉強になった。こういうエンタメ寄りのドキュメンタリー映画が増え
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

2.3

黒人や巨人症など、奇異な外見を持った人を見世物にする「フリークショー」興行主のお話。

公開されているあらすじは、「誰もが“オンリーワンになれる場所”をエンターテインメントの世界に作り出し、人々の人生
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大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

3.9

フランソワ・トリュフォーの自伝的映画。
パリを舞台に、子どもが大人になる日々とその哀しい顛末を描く。
主人公は、いたずらと文学が好きな12歳の少年。アントワーヌ。
両親は時々ケンカをしているけれど、気
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続・荒野の用心棒(1966年製作の映画)

4.0

メキシコ国境付近の寂れた街。横暴な権力者とメキシコ人の荒くれ者の抗争で一般市民が疲弊する中、棺桶を引きずった一人のガンマンが街に現れる…。

「荒野の用心棒」とは全然関係ないストーリーで、こちらがより
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ライド・ライク・ア・ガール(2019年製作の映画)

3.5

2015年にオーストラリアの伝統あるG1レース・メルボルンカップを初めて優勝した女性騎手ミシェル・ペインの半生。

主人公の騎手としての挑戦、失敗、成長、挫折、復活、また父親との確執と和解を中心にスト
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シャッター アイランド(2009年製作の映画)

1.6

精神を病んだ犯罪者を収容した島から、一人の女が姿を消した。連邦保安官が事件の捜査に訪れるが...というお話。

サスペンス楽しみ!...と思ってみたらしょーもなさすぎる。

たくさん言いたいことはある
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ファーゴ(1996年製作の映画)

2.0

狂言誘拐の失敗をきっかけに殺人事件が次々に起こる。
たんたんと起こりうる事態が発生するだけで、正直いってあまり面白くなかった。

ノンフィクションだから仕方ないかと思ったら、ノンフィクションのフリをし
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母なる証明(2009年製作の映画)

3.9

知的障害のある息子・トジュンが殺人容疑で逮捕された。息子が殺人など犯すはずがないと信じる母は、息子を助けようとする…というお話。

「家族とは」を問うポン・ジュノの一貫したテーマ性を持つ作品の一つ。
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ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)

5.0

詐欺師のモーゼと、みなし子アディのコメディ・ロードムービー。
モーゼは元恋人の娘・アディを親戚の元へ連れて行くことになる。
最初は早く引き離そうとしていたモーゼだが、口達者で機転の効くアディが詐欺を助
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俺たちに明日はない(1967年製作の映画)

5.0

最高の映画でした。
1930年代の大恐慌時代に、連続強盗として有名になったボニーとクライド。
多くの曲や絵の題材になったことでも有名ですね。
テンポの良いストーリー、陽気な音楽、美しい映像と名優たち。
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マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

4.1

サスペンス・・・ホラー?ミステリー?
序盤からスリリングな展開で、どこか懐かしい映像と不穏な音楽で魅せます。ストーリーは何を書いてもネタバレを含んでしまうので書けませんが、特に後半45分は何も見逃さな
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フィールズ・グッド・マン(2020年製作の映画)

4.2

これは大変興味深いドキュメンタリーでした。
この映画では自分の漫画のキャラクターがオルタナ右翼の象徴になりヘイトシンボル認定されるまでを、作者・関係者・専門家へのインタビューを交えながら時系列順に追っ
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シャイニング(1980年製作の映画)

4.2

みんな大好きS・キング原作のサイコスリラー。
原作から大幅にシーンを減らし、割とシンプルなストーリーになっている。
沢山の印象的なシーンがあり、おすすめです。

最後のクライマックスはもちろん、廊下を
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遊星からの物体X ファーストコンタクト(2011年製作の映画)

2.4

30年前の名作のリメイク・・・のような前日譚。映像美は流石、現代のCG。
しかし前作とほぼ同様の筋書きで、90年代SFホラーの王道展開に。前作のつじつま合わせのシーンも出てくるが、せっかくのチャンスだ
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

2.9

独学でストップモーションアニメの長編をここまで作り込んだのはとてつもない。最後に出てくるメイキング映像も非常に興味深い。何より、世界とキャラクターのデザインは細部まで作り込まれており、ポスターの印象で>>続きを読む

フロッグ(2019年製作の映画)

4.3

B級ホラーかなとあまり期待しないで観たのですが、ホラー慣れしていない私でも面白かった!といえる作品でした。サスペンスが好きな人は是非。
これが日本で映画館公開されていなかったとはもったいない。

序盤
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

4.0

ベトナム戦争下の民主党大会で起きた暴動に関する法廷劇。
話はテンポよく進み、見る者を飽きさせない。一方、冒頭の状況説明と登場人物の量が多く、頭の整理をすることが大変。
8人の被告人の背景が異なるために
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アンタッチャブル(1987年製作の映画)

5.0

勧善懲悪の娯楽作品。
時代が進むにつれ難しくなった王道的な物語を、優れた演出や演技、しゃれた台詞により高次元で完成させた名作。失敗、敗北からのカタルシスは観たあと気分よくさせてくれる。

緊迫するシー
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僕が跳びはねる理由(2020年製作の映画)

3.9

東田さんの書籍がきっかけとなって製作された自閉症の人々とその家族のドキュメンタリー。

自閉症は自分の意思を他人に伝えるのが困難であるが、必ずしも知能が劣っていたり心を持っていないということではない。
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ミナリ(2020年製作の映画)

4.0

美麗な映像と音楽、テンポがよくコミカルなストーリー展開、俳優達の名演にグイグイ引き込まれる。セットも時代を反映していて素晴らしい。

しかし移民の苦難や、少年とお年寄りの温かい交流というテーマは90年
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

1.5

Qでめちゃくちゃになったお話を、TV 版の方向でまとめた作品。「あそこからよく整理した」と感じられる内容にはなっています。
ただ、前半と中盤と後半でテーマに一貫性がないために物語がとっ散らかり、物語の
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ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

4.2

このポスターで「面白そう!」と思ったならハマる。オススメ。大枠は「13日の金曜日」+「転校生」のホラーコメディ。ハイ、勝ち確定。
さらに善悪の脇役たちの「ホラーに詳しくなくてもわかる程度のあるある」な
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.6

「ひとりで生きる」ことを余儀なくされた人たちが直面する、苦悩と自由を描いている。
描かれている事象はまだ日本では馴染みがないものだが、序盤に丁寧に説明されるのはありがたい。
ロードムービーの形式のよう
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

4.8

整合性をあわせるために話がとっちらかりがちなループ物を、誰でも楽しめるようにまとめた良作。楽しい時間をありがとうございます。

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