花輪研斗さんの映画レビュー・感想・評価

花輪研斗

花輪研斗

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偶然と想像(2021年製作の映画)

3.4

濱口監督作品を続けて見ていて
こちらの作品も気になったので
Blu-rayを購入して鑑賞。

ドライブマイカーとは正反対の
静(画面上の動きが少ない)で
会話の多い映画。

実に文学的で
映画というか
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ミシマ:ア・ライフ・イン・フォー・チャプターズ(1985年製作の映画)

3.0

日本では公開されていない作品
輸入版のBlu-rayで鑑賞

三島由紀夫の生涯を
彼の代表作を交えて描いた作品

コッポラとルーカスが
プロデューサーとして参加しており
まず、セット、美術が凄まじい。
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

たっぷりと尺を使った美しい映像
台詞回しで見せていく

ドライブマイカーの時からそうだったが
芝居の匂いが全くしないので
ドキュメンタリーを見ているように思える

穏やかな日常から
グランピング施設の
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.5

落ち着いた雰囲気で進む
心地の良い映画だった

派手なBGMやアクションもないが
登場人物の中に起こる起伏を
丁寧に紡いで物語の
クライマックスを迎えた印象

多国籍言語で行われる舞台
戯曲を元に進ん
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辰巳(2023年製作の映画)

2.2

序盤から息を呑む映像と展開で
これは面白そうだぞ!と期待していたが
主人公辰巳の行動理由や動機が
全く見えてこず
だんだんと離れていった印象

辻褄合わせの展開も多く
熱量の高い映像だっただけに
薄い
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ノルマル17歳。― わたしたちはADHD ―(2023年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

主人公2人以外が悪者すぎて
観ていて辛かった
世の中には、もう少し優しい
理解のある人は居ると思うが
この作品では主人公2人が
それぞれを理解し合うという部分を
際出せるためにそうなったように思う
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アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

2.5

アウトレイジ3部作のラスト

脚本は1作目ほどの
インパクトも面白味もなかった

3作品目はどうしても
真新しさもなく難しいものだと思う

カメラワークは前作よりも落ち着いていて
少し全盛期のカットに
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アウトレイジ ビヨンド(2012年製作の映画)

3.0

アウトレイジの続編

刑務所から出た大友が
裏切った山王会に復讐する物語

警察 花菱組 山王会
の三つ巴が面白い

カメラワークが北野武監督作品っぽく
なくなったのが気になった
どこか安っぽいという
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ソナチネ(1993年製作の映画)

3.4

言わずとも知れた名作を初視聴

静寂の中の暴力が狂気を孕む

北野監督のヤクザ映画が
この作品で完成形になった

組の親分に騙されて沖縄へ

沖縄の綺麗な風景、海
ゆったりと流れる時間
その日常感が大
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HANA-BI(1997年製作の映画)

3.3

余命少ない奥さんと
凶弾に倒れた刑事の同僚との
義理と人情に生きる西の物語

ソナチネで確立した
静と暴力の間合いが極まっている

物語自体は純愛の物語
愛と暴力がうまく絡み合い
とても上質で上品な作
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アウトレイジ(2010年製作の映画)

3.5

北野武監督作品を全部見よう月間のため
再視聴

頭からケツまで脚本が面白い
映像美というよりも
話をしっかり見せている映画だった

ヤクザの世界の
裏切りは映画ととても相性が良く
映像も派手で緊迫感も
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その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

3.0

北野武監督 最初の作品
アウトレイジのパイロット版のような内容

BGMの使い方や展開などは
タクシードライバーを
参考にしたように思える

しかし後の北野武監督作品にある
独特の雰囲気はまだなく
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みんな〜やってるか!(1994年製作の映画)

2.0

映画というより
エロコントのオムニバスみたいな作品

当時はコンプラもポリコレもないが
お金はあったんだなと感じた

あの夏、いちばん静かな海。(1991年製作の映画)

4.3

北野武監督作品が無性に観たくなり
サブスクではどこにもないので
久しぶりにDVDをレンタルして鑑賞

北野武監督 3作品目
耳の不自由なカップルの物語

サーフィンを軸に話が進んでいくが
当人達のセリ
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.0

漫画を前半だけ読んでいて
終わりが気になったので鑑賞

こんな話だったっけ?と思いながらも
浅野作品特有の鬱蒼さもありつつ
かわいさもありつつな作品だった

漫画に比べるとどうしてもテンポ感が遅く
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

クリストファーノーランの最新作
気になったので鑑賞。

多少なりとも歴史、化学を知らないと
すぐに置いていかれる作品

オッペンハイマーの陳述で進んでいく物語

クリストファーノーランらしく
巧みに時
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

3.5

CGが半端なかった
車をカッコよく撮る全てが詰まった映画

ストーリーも王道だが
申し分なく面白い

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

2.9

大阪で時間があったので
気になっていた今作を鑑賞

見た目は大人
頭脳は子供の逆コナン君の
ベラのロードムービー

不気味なBGMと
圧倒的に美しい衣装とセット装飾
あえて不自然な色味の世界観に引き込
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

2.6

見た気がしたけど
覚えてなかったので見直しました
時系列的に話が飛ぶので
理解が簡単ではなかったですが
カッコいいカットが多かったです

会話がメインの映画ですが
演技がカッコよく見てられると言った印
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

3.0

若き日のマッドデイモンカッコ良い
この年代のアメリカの雰囲気がとても好き

親友がどこまでも良いやつで
そんな人間になりたいと思いました

映像というよりかはお話メインの映画だが
所々効果的な画角もあ
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グッドフェローズ(1990年製作の映画)

3.0

アメリカのイタリア系マフィアの話

長回しのカットがどれも秀逸だった
ゴッドファーザー然り
元になった黒澤明然り
マフィアものの人物紹介と
長回しは相性がいい

薬物はダメゼッタイ

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

3.1

話の盛り上がりは前作までを超えなかったが
見たい映像を見せてくれた
3部作の最後としては良い着地点だった

どうやって撮ってるのか想像もつかないシーンが沢山あって世界の最先端との距離が果てしなく思えた

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

4:3の画角の美しさを
再認識させられた作品。

16:9や従来の映画の画角だと
どうしても情報が増えてしまい
写したいものがぼやけてしまうが
この映画はあえて画面を4:3にすることで
シンプルかつ美
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Shohei Ohtani - Beyond the Dream(2023年製作の映画)

2.5

松井秀喜のナレーションが気になったが
内容は面白かった

ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

3.6

舞台は第三次世界大戦が起きて
核爆弾が落とされたフランスの地下
男が記憶を巡る人体実験をされている

初めて見た手法だが
この映画は静止画とナレーションと
BGMだけで構成されている
動画ではない映画
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天使のはらわた 赤い教室(1979年製作の映画)

3.0

生放送で黒澤明の名前が
出たことがきっかけで
私自身が大学で経済学部なのに
映画のゼミに入って
卒業論文で黒澤明について
書いたことを思い出し
さらにそのゼミの教授が
日活ロマンポルノを絶賛していたこ
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幕末太陽傳(1957年製作の映画)

4.0

品川遊郭の相模屋を舞台にした
コメディ要素の強い人情話でした

主人公、居残りさんの頭の回転の良さ
容量の良さで一休さん的に数々の問題を
解決していく

話のテンポがトントン拍子で
わかりやすくとても
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浮雲(1955年製作の映画)

2.5

浮気男とそれを追いかける女性を描いた作品
戦後の日本と男女の愛憎が相まって物悲しい雰囲気を出している
歩きながらの会話というシーンが多く
印象的で、話とともに歩く背景から
色んな情報が与えられる
当時
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EMOTION 伝説の午後 いつか見たドラキュラ(1967年製作の映画)

1.5

大林宣彦監督は大好きで大学生時代
一人旅で尾道に行くほどです
その大林監督のアマチュア時代の作品
とてつもない熱量を感じました
前衛的で攻めた映像で胸が躍りました
話の内容はよくわからないですが
新し
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雨月物語(1953年製作の映画)

2.5

花束みたいな恋をした
みたいなストーリーだなと思った
もちろん元はこちらですが
いつの時代も妻のため、家族のために突っ走る夫とそれを望まない妻という構図はあるんだなと
長回しのカメラワークがどれも秀逸
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

3.1

テーマの音楽がかっこいいし、かかるところがいちいちカッコいい
ストーリーは展開が少なく退屈に思えるが
画面と音楽とデニーロのカッコよさで見てられる
ギャングとの銃撃シーンの迫力と
カメラが素晴らしかっ
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丹下左膳餘話 百萬兩の壺(1935年製作の映画)

4.5

90年前の作品とは思えないぐらい
ストーリーが面白く
画面構成、構図、セリフ、どこをとっても
クオリティの高さに驚く
餅の焼け方で時間経過を表現する切り返しが印象に残った

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.5

どなたかのレビューの
美術館で美術作品を観ているようだったというのがすごいしっくりきた。
面白くなりそうというワクワクのまま終わっていった感じがする。

ミッドサマー(2019年製作の映画)

2.5

公開当時から気になっていたので鑑賞
グロテスクな描写はあるものの
白夜の明るい世界観で描かれているため
恐怖という部分は少なかった
恐怖というより狂気
サイコパス的な意味合いが
強かったように感じた
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