水蛇さんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

水蛇

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チャイナタウン(1974年製作の映画)

4.1

こういう往年の名作の多くはいま観てもちゃんとしっかりおもしろいからすごい。当然のように展開や画や台詞で引き込むんだもん。ミステリーとしてのおもしろさを保ちつつ、謎が解けても解決されない人間の不気味さい>>続きを読む

海辺のリア(2017年製作の映画)

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仲代達也の前では他の役者がことごとく赤ちゃんに見える。

「リア王」を換骨奪胎してておもしろい(興味深いの意、まるで感心はしない)んだけど、認知症のおじいちゃんらしく声を張らないぼとぼそした喋りかたを
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ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス(2016年製作の映画)

5.0

大好きなワイズマンの中でも特に愛しくて、劇場で2回観たけど配信でもずっと観てる。ナボコフ「マルゴ」のオーディオブック収録のシーンでなぜかいつも泣いてしまう。

ここに映しとられなければ一生わたしが知る
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青い果実(2013年製作の映画)

2.2

"it's a sin"のカバーが最大の収穫。ずっと聴いてる。

(主に性的に)奔放な女の子に出会ってうぶな女の子が変わっていくほろ苦い青春ものは結構いろいろ観たし、どんなに愚かに見えてもかつての少女
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ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

5.0

鳥肌たった。そして無性に心細くなる。

たった一ヶ所だけ静止画じゃなくて映像になるあの瞬間、覗き込むように身を乗り出してしまった(そして次のカットで裏切られる)

都市とモードのビデオノート(1989年製作の映画)

4.3

ヴェンダースってファッションとか興味あったの?意外〜って思ってたら「ファッションには興味がない」って冒頭から言っててなんとなく安心した。だよね。ここでヴェンダースを突き動かしてるのはファッションへの情>>続きを読む

フラッグ・デイ 父を想う日(2021年製作の映画)

2.1

娘への愛が嘘だとまではいわないけど、それが自己愛を越えることはなかったんだね。もし本当に愛してたら出頭でもカウンセリングでもできた。

これでもかっていうくらいキラキラ輝く子ども時代の"エモい"映像の
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.8

静と動を完全にコントロールすることで生まれるこの臨場感と高揚感、試合会場っていうよりライブに近い感じ。
何度も息を止めて観ちゃう。

ルシアンの青春(1973年製作の映画)

4.0

動物がたくさん死ぬので苦手な人は要注意。

15年ぶりくらいに観てみたら、ほぼ憶えてなかったみたい。借りものの権威をとったらルシアン自身には何の魅力もないのが悲しいほどリアルだね。おもねらないと人の気
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肉屋(1969年製作の映画)

4.5

シャブロルなので犯人探しはほぼおまけ。オープニングで舗道に落としたパンを拾って結婚式に届けるのには笑った、嫌すぎる。

恋の始まりはお互いを少しずつ知っていくのが楽しくてしかたないけど、同時に「殺人鬼
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.2

マイノリティをマジョリティが演じるという権力勾配から生まれる非対称性に釈然としない気持ちはある。でもそれをつきつめることは却って演技という職人の芸術を苦しめることになりかねないかもしれないし。

日常
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ナイン・デイズ(2020年製作の映画)

4.2

どんなにベタでも、この世界の美しさを恐れることなく逃げだすことなく勇気をもって向きあうというテーマに抗えない。そして怒涛のスポークンワードにやられた。

土の暖かさを覚えてる限り人は死なないのかもしれ
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普通の人々(1980年製作の映画)

2.8

フレンチトーストの時点でこわくて泣きそう。フレンチトースト好きでよく食べるから早くわすれたい。

母親は明らかに問題のある人だけど、この精神科医の診察もかなり危険(患者が話したがらないことを無理に言わ
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北北西に進路を取れ(1959年製作の映画)

2.4

大好きな「逃げ去る恋」の列車シーンの元ネタを求めて。

ソール・バスのタイトルバックのあまりのかっこよさにめまいがしたけど、冗長で大味だったな。そのわりにグラントだけが脂っこいし。あと毎度ながらヒッチ
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