あの子らさんの映画レビュー・感想・評価 - 35ページ目

アズミ・ハルコは行方不明(2016年製作の映画)

4.0

フィーリングだけじゃなくて、時系列とか筋道が実は緻密でかっこよかった。登場人物ひとりひとりの物語がわりに深くて楽しい。
少女ギャングはじめ、やってることは怖かったり汚かったりしても、なんだか目が離せな
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スパイダーマン(2002年製作の映画)

3.8

スキルアップも過酷な運命も、作中の時間軸で進むのがよかった。感情の導線が分かりやすいと、主人公になるべくしてなっていく感が味わえると思いました。

アクションはそりゃかっこいいですよ!

モンスターズクラブ(2011年製作の映画)

3.2

宮沢賢治の朗読とかぶって、渋谷スクランブルが雪山みたいになっていくのがよかった。
ひとりで顔に塗ったくるシーン、静かで怖くて悲しかった。

ガラスの花と壊す世界(2016年製作の映画)

3.3

プロップやウィルスのデザインが可愛かった。
キャラクターも魅力が色々込められていたので、もっと掘り下げてもらえたら、さらに好きになったと思う。
全体的にテレビシリーズの総集編のような雰囲気だったので、
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夜明けの祈り(2016年製作の映画)

3.8

シスターたちは、どんなに現実の辛い目に遭っても、現実のなにかに救われても、そのすべての背後に結局神様ばかりを見ていて、信仰の練度が伝わる反面、やってられねーよなと。
現実との狭間で苦しんで、最後はまた
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ナイトクローラー(2014年製作の映画)

3.4

好き嫌いは別として、ルーが特別サイコパスだとは思わないんだよな。非道だけど倫理観持ち込む現場ではなさげ。

なんにせよ、無用な勧善懲悪を作ったり、おなぐさめのロマンスを入れたりしないところが、主人公同
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花とアリス(2004年製作の映画)

4.2

すごく久しぶりに観たのに、何も色褪せてなくてびっくりした。

打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1993年製作の映画)

4.1

あらゆる意味での「説明」をこそぎ落としてなお、伝わるものがここまで多いってすごいことだなあ。

なずなの秘密の琴線が危うくなるたび、美しさが増すと思った。線路とプールのところ。

エスター(2009年製作の映画)

4.3

ブラックライトのシーンが一番好きです。

本当にどこまでも怖かった。怖かった。

マックスの女優さんが素敵でした。池のほとりの。

トランスフォーマー(2007年製作の映画)

3.7

トランスフォームがとにかくかっこいい!
庭を見下ろすお父さんから、みんな必死に隠れようとするシーンがすごく好き。

戦場で感極まっていきなり熱烈キスを始める系のハリウッドムードはあまり好きじゃないんで
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トム・アット・ザ・ファーム(2013年製作の映画)

3.5

トムがどこか元恋人の影を抱えてるのは分かったんだけど、兄貴はトムじゃなくて誰でも良かったのかなって思ったから、耽美や狂気より、暴力や現実の方が印象強く感じられてしまった。
10月のトウモロコシはナイフ
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百円の恋(2014年製作の映画)

4.1

ボクシングシーンでは応援しそうになった。
ジムのおじちゃんとか、焼うどんのおばちゃんとか、妹とか、周囲の人も好きになった。
安藤サクラさんがすごいです。すごい、かっこいい

東京喰種 トーキョーグール(2017年製作の映画)

4.0

武器や組織の用語解説は少なめだったけど、未読でも理解できる演出になってたし、今後登場するらしい人気キャラをサービスで出すこともなかったのもよかった。

原作ファンは不満かもしれないけど、ひとつの映画と
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雲のむこう、約束の場所(2004年製作の映画)

4.4

開始15分にすべてが詰まっていると思った。
夏も冬も好きになれる。

君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

4.0

浜辺美波ちゃんがほんとうに可愛かった。

お母さんや親友も魅力的に描かれていて、ラブストーリーのあるステキな人生ドラマだった。

フリーキッチン(2013年製作の映画)

4.4

不必要なグロさもスプラッタも脅かしもない、のに、こわかった……
センスバリバリの怖さ。あのセリフの含む意味は興奮するレベル……

お母さんの役者さんはほんとにサイコパスがうまかったです。目の色を変えら
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コングレス未来学会議(2013年製作の映画)

3.4

アニメが華やかで幻想的な分、後半の現実シーンにはぞっとした。

スキャンで生の俳優がいなくなる未来は、やや恐ろしさに欠けたかも。映画作りがAI作業になるとかなら説得力があったけど、結局手付けのCGアニ
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偉大なる、しゅららぼん(2014年製作の映画)

3.2

悪者がいないのがよかった。

映像を観て、原作のあの筆致が凄まじいことも再認識。

ウィッチ(2015年製作の映画)

3.9

超常現象的な魔女と、人の心に潜む魔女が描かれてて、混乱しつつも楽しめた。
音とカメラワークが、人を恐がらせる絶妙な不安定感をつくっててすごい。

Mommy/マミー(2014年製作の映画)

3.4

S-14法とあまり関係ない闘病生活のログ感が強かったけど、養育を無料で放棄できてしまうという現実が、ダイアンの運命をより複雑にしてるんだよなあと。
1:1の画面は、狭い感じがしてよかった。

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

3.0

人工知能OS、手紙代筆
モチーフと風景が好き。
ピアノで写真を撮るシーンも好き。

触れられないことっていう苦悩が発生しないのが面白かった

溺れるナイフ(2016年製作の映画)

4.4

山戸結希監督のファンなのでとても好きでした。引き画の長回しのシーンはどこも素敵。あとピアノの音と、いくつかの目まぐるしいシーン。セリフがないほど音や息が映えてよかった。

ただ、原作ファンには物足りな
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さよなら、アドルフ(2012年製作の映画)

3.5

邦題の方が映画には合ってたと思う。原作よりいろんな人がアドルフとお別れする話だから。
家中のものを燃やすシーンと、子鹿を潰し割るシーンが好き。

蜜のあわれ(2016年製作の映画)

4.2

金魚の言動にちょこちょこついてくる水の音が可愛かった。わざとらしい話し方も、奔放でどこか気を張ってる女の子って感じでときめく。
犀星の叫びのシーンも好き。小説家としての犀星を、自ら叫んで肯定する感じ。
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恋する惑星(1994年製作の映画)

4.4

パイン缶をにやにやしながら食べるシーンが良かった。あれが邦画の女の子だったら、べそべそ泣きながら食べるはずなのに、ケチャップだのコショウだのかけてちゃんと自分で食べるのがよかった。犬にも勧めてたけど…

トゥモロー・ワールド(2006年製作の映画)

4.6

荒廃世界の無慈悲な感じが良かった。舞台がイギリスでもういよいよこの世はだめなんだなって感じもいい。
次々散って行く人にもちゃんと意味があったし、希望が仰々しくないのも好きです。

ポテチ(2012年製作の映画)

4.4

なんでもないことを劇的にしてくれるのがよかった。原作と同じくらい好き。

白河夜船(2015年製作の映画)

2.8

原作が好きだったんだけど、音にするとやっぱり微妙かな。
谷村さんの添い寝屋さんは確かにお願いしたいなあ。

オクジャ okja(2017年製作の映画)

3.9

冒険譚だった。
いのちのたべかたみたいな、食肉について考えようって気持ちにならないのは、豚があまりにも頭が良かったから。

七つまでは神のうち(2011年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

色々不足してたり無駄っぽかったり、バランスの悪さを感じたけど、ラストシーンの絶叫と点描はすごく良かった。

シュガー・ラッシュ(2012年製作の映画)

4.0

隅々までキャラやプロップが可愛くてよかった。
主人公のこと序盤全然好きになれなかったけど、だんだん良いところが見えてきたのもいい。悪役のままヒーローになっていく。
ゲームに精通してなくてもくすりとでき
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神様はバリにいる(2014年製作の映画)

3.6

バリの風景が綺麗だった。祈りやお供えの所作が写真集みたい。
アニキの葛藤みたいなのがもう少し掘り下げられればもっと好きだった。

キック・アス(2010年製作の映画)

4.4

人を殺すヒーロー志願者たちの話。ちゃんと清濁どちらも背負ってるリアリティがよかった。

夜明け告げるルーのうた(2017年製作の映画)

5.0

群像劇じゃないけど、ちゃんと脇のキャラクターに物語がある。王道のストーリーだけど、この作品にしかない味が山ほどある。至宝、世界中が観てくれ。
あと足元カイって名前がすごい…足元にある海