ヒロオさんさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

バイオレント・ナイト(2022年製作の映画)

3.8

サンタが武装集団の襲撃に巻き込まれ、それを返り討ちにする話。

クリスマスになると『ホーム・アローン』が観たくなるが、今年はこちらをチョイス。

血まみれアクション×クリスマスファンタジーという斬新な
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昼顔(1967年製作の映画)

3.8

何不自由ない結婚生活をおくる貞淑な若妻が、抑圧された性欲を解放すべく、夫に隠れて昼間に体を売る話。

初っ端からアブノーマルな展開に驚いた。
この時代からすれば、かなり過激な作品だったのでは?😳

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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.8

完璧主義の超天才指揮者が、スキャンダルにより転落していく話。

スタイリッシュかつ、ドキュメンタリーのような自然な雰囲気があり、話の内容に反して、心地良さを感じる映像だった。

話の運びは淡々としてお
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八つ墓村(1977年製作の映画)

3.3

自身の出生の謎を知るため、生まれ故郷を訪れた青年が、400年にわたる落武者の怨念が絡んだ連続殺人事件に巻き込まれていく話。

「津山30人殺し」がモチーフになっていることに惹かれ、鑑賞。

おそらく小
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ピクニック(1936年製作の映画)

4.0

家族と婚約者と共に田舎へピクニックに来た女性に、ひとときの出逢いが訪れる話。

良い作品だった。

このストーリーは全く予想できなかった。
40分という短い尺の中で、こんなにも作品の雰囲気が転じると
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ブエノスアイレス(1997年製作の映画)

3.5

ブエノスアイレスを舞台に、香港人ゲイカップルの刹那的な愛を描いた作品。

ウォン・カーウァイなので、映像や音楽の雰囲気は味わい深いが、話はつまらなかった。

激しく喧嘩し、激しく愛し合う不器用な2人の
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恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

3.8

香港の惣菜屋を起点に、若い男女の失恋と、新たな恋の予感を描いた作品。

前編と後編に分かれており、主人公も異なる。

この監督の作品は、色彩が美しくて、とにかくオシャレ。
香港が持つゴチャついた雰囲気
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キラーカブトガニ(2021年製作の映画)

3.5

突然変異により人を襲うようになったカブトガニに、多様性溢れるメンバーが立ち向かう話。

夫セレクトで鑑賞。
終盤は雑だったが、基本B級映画の割にはちゃんとしていたと思う。

特段感想はないが、カブトガ
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ハリー・ポッター20周年記念:リターン・トゥ・ホグワーツ(2022年製作の映画)

3.9

ハリーポッターの舞台裏についてキャストが語るドキュメンタリー。

ハリーポッターは小さい頃からマジで好き。
映画が好きになったきっかけと言っても過言ではない。
何度観ても夢と興奮を与えてくれる作品。
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ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

3.6

連続殺人鬼が12年にわたり殺人を繰り広げ、独自の構想で家を建てるまでの様子を、5つの事件を抽出して描いた作品。

主人公は、強迫性障害などの様々な精神疾患を持ったサイコパス殺人鬼。
作品では、彼が起こ
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波紋(2023年製作の映画)

3.8

夫の失踪をきっかけに、専業主婦としての積年の息苦しさが爆発し、新興宗教にすがるようになった女性の話。

母親や妻の行う介護や家事などを、当たり前のように搾取する日本に問題提起した作品。

「私は、この
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くじらびと(2021年製作の映画)

3.8

インドネシアの漁村で、伝統的な鯨漁を営む人々に密着したドキュメンタリー。

『おくりびと』に続いて、『くじらびと』のレビューw

手作りの小舟と槍で、命をかけてクジラやマンタを狩猟する。
その緊張感や
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おくりびと(2008年製作の映画)

3.8

チェロ奏者として日の目を見なかった男が、地元の山形県で納棺師という職業に出会い、人間として成長していく話。

舞台となった酒田は、新婚旅行で行った場所の1つなので、本作は前々から観たいと思っていた。
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テッド 2(2015年製作の映画)

3.5

テッドが正式に結婚をして養子を受け入れるべく、人権獲得のための裁判を起こす話。

1ほどではないが、そこそこに笑えた。
お気に入りは、子宮のレントゲンシーン。

イマイチだった点としては、ストーリーに
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破戒(2022年製作の映画)

3.8

被差別部落の出身であることを隠して教員になった青年が、理不尽な差別の現実と人間の尊厳の間で葛藤する話。

島崎藤村の原作は読みたいと思いつつも、まだ読めていない。
とりあえず映画を鑑賞。

映画として
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.9

パラレルワールドへと繋がる扉から出てきて各地に震災をもたらす妖怪を封印するべく、少女と青年が旅に出る話。

新海誠の作品の中では1番良かった。
震災を題材にしているためか、想像よりもかなりダークなトー
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.9

ローマ教皇直属のエクソシストが、強力な悪魔との死闘を繰り広げる話。

悪魔とか好きなので観たけど、楽しかった!
落ち着いたトーンの映画かと思って観たら、ジャンプ漫画レベルにド派手なエクソシストものだっ
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ロスト・ハイウェイ(1997年製作の映画)

4.0

妻を殺し、心因性記憶喪失を患う男の世界観を描いた作品。

感覚的に好きな作品だった。
デビッド・リンチとは相性が良いみたい。

とかく現実なのか妄想なのかもよくわからない不条理な展開に最後まで振り回さ
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ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)

3.6

メンフィスのとあるホテルに宿泊する3組の人々の一夜を描いたオムニバス作品。

若い日本人カップルのオフビートな会話劇を描いた『Far from Yokohama』。

行く先々で金づるにされてしまうイ
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バビロン(2021年製作の映画)

3.5

サイレントからトーキーへの転換期にある1920代のハリウッドを舞台に、映画関係者の栄枯盛衰を描いた作品。

映像としてのエンターテイメント性が高く、長尺でもそこそこ飽きずに観ることはできたが、話として
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薔薇の名前(1986年製作の映画)

4.2

中世イタリアの修道院で連続殺人事件が起こり、修道士とその弟子が真相を究明する話。

隠れた名作!
奥深い作品で、非常に面白かった。

ミステリーとして硬派で上質でありながら、ホラーのような空気感も漂っ
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トム・アット・ザ・ファーム(2013年製作の映画)

3.9

同性愛者の主人公が、死んだ恋人の葬儀のため相手の実家を訪れると、そこにはサディスティックな兄と情緒のおかしい母がいた…!という話。

フランス映画。
細かいことは抜きにして、とんだイカれ映画で、割と好
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血を吸うカメラ(1960年製作の映画)

3.6

死に際に恐怖に慄く女性の顔を撮影することに取り憑かれた変態カメラマンの話。

『サイコ』と同時期に発表され、サイコスリラーの先駆けとなった古典的映画。

スローテンポかつ話としての捻りもないので、物足
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カビリアの夜(1957年製作の映画)

3.7

娼婦が男がらみで散々な目に遭い続ける話。

イタリアの巨匠、フェリーニのネオレアリズモ作品。

ネオレアリズモ映画なので、「貧困」が大きなテーマとしてある。
日々真面目に生きていても、神は救ってくれな
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ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命(2017年製作の映画)

3.9

第二次世界大戦下のワルシャワで、動物園を営む夫婦が300人のユダヤ人を園内に匿い、生命を救った話。

実話に基づく。

駆け足に感じたのは残念であったが、普通に良い映画だった。
ホロコーストをイメージ
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

4.0

結婚生活で空虚感を感じている年の差の男女が、東京という異国の地で出会い、精神的に惹かれあっていく話。

想像以上に良かった!

「伝わらなさ」をテーマにした、大人のプラトニックな恋愛映画。
言語や文化
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パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

3.8

高齢者の財産を食い物にする悪徳後見人が、マフィアの怒りを買って絶体絶命に陥る話。

エンターテイメントとしては面白かった。

何より主人公の存在感が良い。
フィジカル、メンタル、頭脳の全てが最強値すぎ
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エルミタージュ幻想(2002年製作の映画)

3.3

ロマノフ王朝300年の歴史の断片を覗きながら、エルミタージュ美術館を周る作品。

ロシア映画。

ウィーン会議に出席したフランスの外交官、キュスティーヌと共に、長回しで美術館内を移動し、訪れた部屋の先
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RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

4.1

ベジタリアンの一家に生まれ、獣医大学に通う少女が、カニバリズムに目覚めていく話。

異色で良かった!

グロさは気にならなかった。
真面目だった子が狂っていき、衝撃行動を起こす様子が面白かった。

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マリー・アントワネット(2006年製作の映画)

3.7

マリーアントワネットのヴェルサイユでの暮らしを描いた作品。

伝記映画としては物足りなかったが、映像のクオリティは高く、そこそこに楽しめた。

14歳で故郷の一切を捨て、フランスへ嫁入りしたアントワネ
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ウィッカーマン(1973年製作の映画)

4.1

1人の警官が、行方不明の女児を捜索するためスコットランドの孤島に訪れるが、そこは異様な信仰の根付く島だった…!

元祖カルト映画。
怖いというより奇妙で、面白かった!

捜査を始めた主人公に対し、何か
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ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)

3.3

堅気な家庭に育つ、美しい5人姉妹が儚く散る話。

雰囲気映画。
話が薄く、物足りなかった。

大人でも子供でもない、年頃の少女ならではの危うさや、心の機微が繊細に表現されているのを期待したが…

蓋を
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アミューズメント・パーク(1973年製作の映画)

3.1

遊園地で老人が大変な目に遭う話。

単調だし、内容も面白くなかった。

映画が伝えたいことは分かる。
老いているというだけで、社会から無いものとして扱われ、交流を拒絶されることの虚しさ。

社会の縮図
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.8

美少女AIロボットが暴走していく話。

ポップホラー?
怖いというより、笑える感じ。

エンターテイメントとしては面白かった。
サクサク進むし、何よりミーガンというキャラクターにインパクトがあった。
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PIG ピッグ(2021年製作の映画)

4.3

妻を喪って以来、トリュフ豚と森で隠居暮らしをする男。
ある日豚を盗まれ、それを取り返す旅に出る。

めちゃくちゃ良かった!

評価が低いのは、ポスター詐欺のせいだと思う。
ポスターで釣られる層と、本作
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ジャッリカットゥ 牛の怒り(2019年製作の映画)

3.2

インドの農村で貴重な水牛が暴走し、群衆がそれを捕まえようとする話。

つまらなかった。

イカれた牛が大暴れするのを期待したが、普通の牛がただ逃げてるだけだった。

そもそも牛はあまり関係ない。
むし
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