オーウェンさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

オーウェン

オーウェン

映画(372)
ドラマ(0)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

バトルクリーク・ブロー(1980年製作の映画)

3.5

この映画「バトルクリーク・ブロー」は、製作総指揮レイモンド・チョウ、監督ロバート・クローズ、音楽がラロ・シフリンという「燃えよドラゴン」の黄金トリオが手掛けた、ジャッキー・チェンのアメリカ進出第1作目>>続きを読む

座頭市血笑旅(1964年製作の映画)

4.5

この映画「座頭市血笑旅」は、座頭市がしばしパパになるという内容の”座頭市シリーズ”8作目の作品で、監督はシリーズ1作目以来の三隈研次だ。

この映画は、東京オリンピックが開催されている最中に封切られた
>>続きを読む

必殺女拳士(1976年製作の映画)

3.8

小平裕監督の「必殺女拳士」は、空手の修行を積んだ若い娘が、父の恨みを武道で晴らすというアクション映画だ。

檜垣由美(志穂美悦子)の父(千葉真一)は十年前、ニューヨーク市警の空手師範の地位をめぐって、
>>続きを読む

パリより愛をこめて(2010年製作の映画)

4.5

この映画「パリより愛をこめて」は、リュック・ベッソン率いるヨーロッパ・コープの作品で、原案をリュック・ベッソン、そして監督を「96時間」でシャープな切れ味の演出をみせたピエール・モレルが担当している。>>続きを読む

蜘蛛女のキス(1985年製作の映画)

4.5

この映画「蜘蛛女のキス」は、1985年度のアカデミー賞とカンヌ国際映画祭で、ウィリアム・ハートが主演男優賞を受賞した作品で、監房の中で芽生えた、男同士の恋愛物語だ。

この映画の舞台は、ファシズムが支
>>続きを読む

ラヂオの時間(1997年製作の映画)

4.3

才人・三谷幸喜が、ドライな感覚のシチュエーション・コメディに挑み、三谷ワールド全開の初監督作品が「ラヂオの時間」だ。

この映画「ラヂオの時間」は、ご存知、三谷幸喜の初監督作品で、ラジオドラマ「運命の
>>続きを読む

キッド(2000年製作の映画)

4.0

この映画「キッド」は、昔、子供だった全ての大人に捧げられた、人生に対する自問の旅を描いたファンタジーの佳作だ。

「キッド」は、忘れていた過去との出会いによって、今の自分を再発見するファンタスティック
>>続きを読む

座頭市血煙り街道(1967年製作の映画)

4.5

旅の途中で偶然出会った子供の父親を、市が探してやっていると、ご禁制の浮世絵皿を描かされている、絵皿職人が浮かび上がる。

それまでに何度か顔を合わせていた、謎の浪人風の侍が、実は公儀隠密だった。
事件
>>続きを読む

シンシナティ・キッド(1965年製作の映画)

4.0

この映画「シンシナティ・キッド」は、興奮と緊張に貫かれた、冷たく孤独なギャンブルの世界を、「夜の大捜査線」「華麗なる賭け」のノーマン・ジュイソン監督が、鋭いタッチで描いた作品だ。

いささか自信過剰の
>>続きを読む

羅生門(1950年製作の映画)

5.0

黒澤明監督の「羅生門」は、1951年度ヴェネチア映画祭金獅子賞、アカデミー賞特別賞を受賞した作品で、世界中に黒澤明監督の名を知らしめた映画史に残る傑作だ。

この作品の素晴らしさは、人間の本質がどこに
>>続きを読む

誰が為に鐘は鳴る(1943年製作の映画)

4.0

この映画「誰が為に鐘は鳴る」は、ヘミングウェイ原作の映画化作品で、ゲーリー・クーパー、イングリッド・バーグマン競演のスペイン内乱の戦時下の大メロドラマの傑作だ。

スペイン内乱時に、フランコ反乱軍に対
>>続きを読む

1900年(1976年製作の映画)

4.5

ベルナルド・ベルトルッチ監督の「1900年」は、ロバート・デ・ニーロとジェラール・ドパルデューが存在感のある演技を競い合った、壮大なる映像詩とも言える作品だ。

1900年の同じ日に、大農園で二人の男
>>続きを読む

ライアンの娘(1970年製作の映画)

4.0

この映画「ライアンの娘」は、20世紀初頭の反英運動下のアイルランドの寒村を舞台にした、巨匠デヴィッド・リーン監督の壮大な愛の叙事詩だ。

教師と結婚した居酒屋の娘が、英軍の指揮官と恋に落ち、スパイ容疑
>>続きを読む

ノスタルジア(1983年製作の映画)

4.5

イタリアの中部地方の山間には、不可思議な町、あるいは村が存在する。それはまさに「存在」そのものだ。
アンドレイ・タルコフスキー監督の「ノスタルジア」が描くのは、幻想の「水」を辿る旅であり、タルコフスキ
>>続きを読む

静かなる男(1952年製作の映画)

4.0

この映画「静かなる男」は、ジョン・フォード監督が、両親の生まれ故郷であり、自身の心の故郷ともいえる、アイルランドを舞台に、ユーモア、ヒューマニズム、ロマンチシズムたっぷりに描いた、爽やかな作品だ。>>続きを読む

ツィゴイネルワイゼン(1980年製作の映画)

4.5

この映画「ツィゴイネルワイゼン」は、人間存在の不確実性を鈴木清順監督独特の美学で描き上げた映像が、儚く妖しく美しい。

どこまでが本当で、どこまでが嘘なのか、現実と幻想の合間を行ったり来たりして、浮遊
>>続きを読む

ジュリア(1977年製作の映画)

4.8

この映画「ジュリア」は、女流劇作家リリアン・ヘルマンの回顧録「ペンチメント」の映画化作品だ。

反ナチ運動の信念に生きる、親友ジュリアとの友情を中心に、共同生活をしていた作家ダシール・ハメットとの愛情
>>続きを読む

ミュージック・オブ・ハート(1999年製作の映画)

3.8

ひとりの女性が自立していく姿を、音楽を愛する気持ちを通して感動的に描いた作品が「ミュージック・オブ・ハート」だ。

この映画「ミュージック・オブ・ハート」は、「エルム街の悪夢」や「スクリーム」などの大
>>続きを読む

わが青春のフロレンス(1970年製作の映画)

4.0

このマウロ・ボロニーニ監督の「わが青春のフロレンス」は、19世紀末から20世紀初頭にかけての古都フロレンスを舞台に、一人の青年が恋と労働運動に情熱の炎を燃やす姿を描いた作品だ。

貧しさの中に育った若
>>続きを読む

荒鷲の要塞(1968年製作の映画)

4.7

この映画「荒鷲の要塞」は、いわば第二次世界大戦秘話といったもので、戦場を描いたものではなく、往年の連続大活劇も顔負けするほどの、ハラハラ、ドキドキの"痛快冒険大活劇"だ。

「女王陛下のユリシーズ号」
>>続きを読む

北極の基地/潜航大作戦(1968年製作の映画)

3.5

この映画「北極の基地 潜航大作戦」は、「女王陛下のユリシーズ号」「ナバロンの要塞」「荒鷲の要塞」などの冒険小説の第一人者・アリステア・マクリーン原作の「北極基地潜航作戦」の映画化作品で、監督が「荒野の>>続きを読む

パトリオット・ゲーム(1992年製作の映画)

4.0

人気小説家トム・クランシーが生み出した、最も有名なCIAエージェントがジャック・ライアンだ。

海兵隊員からキャリアをスタートさせ、証券マン、CIA分析官、大統領補佐官、副大統領、大統領といった具合に
>>続きを読む

ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

4.5

「ストレンジャー・ザン・パラダイス」は、不思議な魅力にあふれた、斬新な映画だ。

ニューヨークに住む二人の若者と、ハンガリーから来た若い娘の、3人の奇妙な日常と旅が淡々と綴られていく。

語るべきスト
>>続きを読む

さすらいのカウボーイ(1971年製作の映画)

4.0

この映画「さすらいのカウボーイ」は、詩的なイメージと西部劇独自の素朴さで、人生のさすらいの意味を見つめた佳作だと思います。

この映画「さすらいのカウボーイ」は、詩的なイメージと、西部劇独自の素朴さを
>>続きを読む

桜の代紋(1973年製作の映画)

3.8

「桜の代紋」は、刑事である若山富三郎が、その全存在を賭けて、悪徳暴力団と対峙した物語だ。

時代劇の職人監督である三隈研次の、アクション・シーンのド迫力は、現代劇でも全く遜色がない。

検問中の警官が
>>続きを読む

シュレック(2001年製作の映画)

3.8

吹き替え版で視聴したのだが、吹き替え版の声については、かなり好みが別れるところだろう。
個人的には浜ちゃんの声は気にならなかったが、どうしてもあの関西弁が嫌だという人は、多数いると思う。

フィオナ姫
>>続きを読む

コンタクト(1997年製作の映画)

4.0

普通のSF映画では、宇宙人はエイリアンやプレデター、タコのお化け、良くてETのような姿で表現されてきた。

文明は遺跡のようであったり、襲われるという恐怖感を煽るために真っ暗な冷たい空間として見せられ
>>続きを読む

ルシアンの青春(1973年製作の映画)

5.0

このルイ・マル監督の「ルシアンの青春」は、非常に苦い洞察のこもった、青春に関する人間映画の秀作ですね。

16歳のフランスの田舎の青年ルシアン。
彼は第二次世界大戦の中、レジスタンスとなって山へこもる
>>続きを読む

トゥームレイダー(2001年製作の映画)

2.8

この映画は、美しきトレジャーハンターと、彼女の持つ星座表を狙う秘密結社の攻防戦を描いている。

期待して観たのだが、脚本がまるでなってない。
元ネタが世界的なヒットを出したPCゲームなのに、無意味なカ
>>続きを読む

八月の鯨(1987年製作の映画)

4.8

リビーとセーラの老姉妹は、毎年夏になると、小さな島の別荘に滞在していた。
夏にだけ、その入り江にやってくる鯨を見たいのだ。

少女の頃からずっと、それが夏の楽しみだった。
しかし、今年はまだ鯨が現れな
>>続きを読む

慕情(1955年製作の映画)

3.8

この映画「慕情」は、かつてハリウッドの大スターだったウィリアム・ホールデンの代表作の1本だ。

浜辺の二人が、2本の煙草に同時に火をつける、名ラブシーンをはじめ、アメリカ映画らしい、徹底したロマンの味
>>続きを読む

警官ギャング(1973年製作の映画)

4.0

この映画「警官ギャング」は、まさか警官が制服のままで強盗はしないだろう、という通念を逆手にとって、警官が実はギャング、しかも詐欺師だったという仰天の物語だ。

ドナルド・E・ウェストレイクが映画用に書
>>続きを読む

不夜城 SLEEPLESS TOWN(1998年製作の映画)

3.0

怪しげなネオン、狭い路地、得体の知れない店に破れたポスター、路上のゴミや空気に至るまで、危険な裏社会の野望とパワーを感じさせ、この映画の歌舞伎町は、まさに超歌舞伎町。

「不夜城」の歌舞伎町は、あくま
>>続きを読む

ゴースト・ハンターズ(1986年製作の映画)

3.0

サンフランシスコのチャイナタウンは、大陸横断鉄道建設に従事した中国人が、故国から妻子を呼び寄せて建設した街だ。
いわば白人にとっては、中国的なもののイメージの源泉となる場所だ。

この街を舞台にした「
>>続きを読む

アルゴ探検隊の大冒険(1963年製作の映画)

4.0

「アルゴ探検隊の大冒険」は、骸骨と生身の人間との壮絶なチャンバラ・シーンを観るだけでも心が躍ります。

もちろん、ぬいぐるみの骸骨なんかではない。
正真正銘の骸骨が、剣を持って立ち向かってくる。
その
>>続きを読む

わが命つきるとも(1966年製作の映画)

5.0

フレッド・ジンネマン監督の「わが命つきるとも」は、1966年度のアカデミー賞で主要6部門を受賞した作品で、ロバート・ボルトの舞台劇を完璧な映像美で映画化した名作だ。

「ユートピア」の作者としても有名
>>続きを読む