みかぽんさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

みかぽん

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彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド(2018年製作の映画)

4.0

〝第一次世界大戦のドキュメンタリー〟と言うこと以外は何も情報なく鑑賞開始。

まぁ恐らく古いフィルムを繋いでひとつに纏めた映画なんだよね、と思いながら鑑賞を始めたが、何か様子が違う。
100年以上昔の
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ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

3.8

フロリダに新天地を求めて旅立つバディ・ムービーで思い浮かぶのは「真夜中のカウボーイ」だけど、「ピーナツバター・ファルコン」は前者とは違うラストでホント〜に安堵したっっ🤣🤣💦

あとシャイア・ラブーフっ
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西部戦線異状なし(1930年製作の映画)

3.9

本作は、ドイツ軍司令部が上層部に本日の戦況報告を打電して締めくくられます。

「西部戦線異状なし、報告すべき件なし」
この一行で、戦争が何たるかが静かに語られています。

教師に感化させられ、同級生た
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イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり(2019年製作の映画)

3.8

なんか分かる〜😞
研究ってホントにおカネに結びつかないと見向きもされないんですよね…😢。
研究者のアタマの中では繋がった先のイメージがはっきり見えていたとしても、受け取る側のレセプターがなければ単なる
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.6

ジョジョは身体が小さく、しかも心優しいことが時流に合わなく。なので周囲からはヘタレ扱い。
友達のヨーキーも実はとってもいい奴なんだけど、おデブで近眼でイケてない。
戦火の活躍は片目失明で相殺された教官
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

3.8

いくら仕事先の机であっても、ジュエルさんはなんの権利で個人の引き出しの中までチェックするわけ😨?スニッカーズなんて補充してくれなくても結構です😰😰。 ←これは彼の人となりを表すエピソードでしたが、のっ>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.8

現状からの脱却願望。
このエネルギーは誰の心の中にもある。
人の心の暗部なんて大差はなく、もしかしたら野心達成の途上では時にライバルを出し抜いたり、相手を踏み台にして浮かび上がり、上には媚びて信頼を得
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.3

めっっっちゃ面白かった!!!
おば女子でも血肉踊るんだから、わか男子、おじ男子諸君の興奮たるや如何ばかり⁇ と心中お察ししまくりです💦

勤め人をしていれば、上を丸め込んで周囲に物を言わせなくさせられ
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テッド・バンディ(2019年製作の映画)

3.7

人の印象なんて意外と適当なもんだ。
虫も殺さないような…と高を括っていた人が、ハンドルを手にすると一転、前を走る車に悪態三昧。おまけに目まで座っている横顔を目にして唖然…とした事は、、。確かにあるかも
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

3.7

なんでそう別れ急ぐのかなぁ〜。
日本だったら〝奥さんの単身赴任〟でカタがつきそうなんだけどねぇ…🙄。
でしかも彼女が〝本来の自分を取り戻したい〟ロスでは彼女の母親宅へ移り住むんでしょ?子連れで帰っても
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

4.0

家族にマイホームをプレゼントするつもりが、精神的にも金銭的にも追い込まれ、いつしか右脚は棺桶、左脚は底無し沼の状況が出来上がっており。早晩、前のめりで倒れ込み、そのまま奈落へ沈み込みそうで…。

主人
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i-新聞記者ドキュメント-(2019年製作の映画)

4.0

現政権がお友達ファーストなのは今に始まったことではなく〝お友達〟が悪事を働けばそれを無きものとして被害者を落とし込み、またある時は税金を投入して〝お友達〟の私利私欲を支援するなどのあり得なさっぷり…😨>>続きを読む

マチネの終わりに(2019年製作の映画)

3.3

作品は、、福山雅治は何処を切っても福山雅治だし、石田ゆりこは終始眉毛がへの字過ぎないか??だったけど、まぁでも二人ともとっても華のある方々なので、やけに多くないか?なアップもそんなに気にならなく、うー>>続きを読む

アイリッシュマン(2019年製作の映画)

3.9

隆盛を誇ったイタリアン・マフィア。そしてこれが衰退して行く時代の流れを、ひとりのアイリッシュマン(フランク/デニーロ)の人生に重ねて語られて行く物語。

かつてストライキが法律で禁じられていた時代、権
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ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

3.4

一言で言うと、ワンチーム総力戦のジェットコースタームービー。
でもなぁ…。年配チームに別要素を加えたところでストーリー展開に目新しさなどは無く(それは例えばすでに末期症状のジェイソン・ボーンシリーズに
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天才たちの頭の中~世界を面白くする107のヒント~(2019年製作の映画)

3.8

同じ質問を投げかけ続けて30年。凄いなぁ(汗)。飽きっぽい私には及びもつかない執念だわ💦
その長い経過のうちに結構な方がすでに鬼籍に入る、あるいは高齢からその姿をおみかけする機会もめっきり減ってたり、
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真実(2019年製作の映画)

3.3

伝えたい事は分かった(気がする)。
でも映画より舞台向きのお話しと思った。

パリが舞台でも観光地巡り的なアングルはなく、それはちょっとほっとしたのだけど、ファビエンヌ(ドヌーブ)から「あの店のホイッ
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.8

世に山といる自称ミュージシャンの一般人が、話の流れでモーツァルト(=ビートルズ)を背負っちゃったら果たしてどうなるの?なお話。

有名になった所で人のフンドシじゃ楽しくないし、曲が生まれたエピソードな
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エンテベ空港の7日間(2018年製作の映画)

3.3

ハイジャックのその後の試金石となる象徴的事件は、以下の二件と思っている。
一件は言わずと知れたアメリカの同時多発テロ(4機同日のハイジャック)で、こちらは保安検査強化のレベルでは到底なく、世界のその後
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.0

アーサーが家路へ向かう急勾配の登り階段は、まるでキリストが十字架を背負い、刑場へ向かう後ろ姿のように弱々しく映るが、彼がジョーカーに変貌して階段を舞い降りるその様は華やかであり、足取りも楽しげで軽やか>>続きを読む

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

3.6

本作には、数年前にバングラデシュであった「ダッカ人質テロ事件」(JICAの日本人職員と多数の外国人が殺害された)が被りました。
本事件の犯人は外観が異なる外国人は勿論、見分けがつかない人質にはコーラン
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アド・アストラ(2019年製作の映画)

3.7

公には消息を絶った英雄とされていた父親が実は生きていて、しかも人類存亡の危機に関わる危険な存在になっていると聞かされた主人公のロイ(プラピ)。その父を説得して連れ戻すか、でなければ宇宙ステーションもろ>>続きを読む

荒野の誓い(2017年製作の映画)

4.0

先住民と入植者(白人)の戦いがほぼ終わりを迎えていた1892年、引退目前のブロッカー大尉は上官から、宿敵、シャイアン族首長とその家族のモンタナ移送を大統領令で任命されてしまう。
ガン末期の首長を故郷へ
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コンドル(1975年製作の映画)

3.9

知らないうちに大きな陰謀に自分が絡み、そのために当たり前の日常が消されてしまう。
得体の知れない暗殺者から逃亡を続け、その真相を突き止めて行くCIA末端組織の「読み屋」に所属していた、コードネーム・コ
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スマホを落としただけなのに(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

先程、WOWOWに流れていて鑑賞。

👮‍♂️「何で奴が此処にいると分かった?」
🙎‍♂️「(きっぱりと)勘です 」
→この新米刑事は超能力者ですか😳⁇

🙎‍♀️「なぜ此処に…🥺?」
👨‍🏭「ここに
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耳に残るは君の歌声(2000年製作の映画)

3.8

差別や戦争の時代に翻弄されながらも、安住の地を求めて海を渡り、父親との再会を信じて生きた主人公フィゲレ。
これは名もない多くのユダヤ人とその家族の歴史と重なっており、そうした彼らに捧げられている物語。
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ラスト・ムービースター(2017年製作の映画)

3.8

俳優も市井の勤め人も、40を過ぎた頃から我が身の行く末が始めぼんやり、そのうちはっきりと見えてくる。
会社の場合、組織の懐事情や個人が持つスキルも勿論加味されるであろうが、管理職に就かなければ遠巻きに
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ブラインドスポッティング(2018年製作の映画)

4.0

擦り寄る白人にもし黒人が微笑んで返したとしても、内心、冷ややかである理由(気持ち)を、そっか、なるほどね…と静かに理解出来るようになる映画。
UBERの副業、青汁10ドル、黙っていたらビーガンバーガー
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ガーンジー島の読書会の秘密(2018年製作の映画)

3.8

古本屋さんのデータベース化は意外と遅く、ある時期まで絶版本は神保町の古本屋をしらみ潰しにあたるしかなかった。
ようやく見つけ出し、手に入れた時の高揚感。しかし読み進めると前の持主によって線引きされた文
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.7

子供の頃に興奮し、焼き付いている風景は簡単に薄れることはなく、むしろ純化され、永遠の記憶として刻まれる。
私の中では小学生の頃、母親と過ごす休日の行程(=映画鑑賞→百貨店でお子様ランチ→屋上遊技場を満
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プライベート・ウォー(2018年製作の映画)

3.8

Filmarksの試写会で鑑賞。

スリランカ内戦では爆風に飛ばされて左眼の視力を失い、アフガニスタンでは紛争者が定める国境を越える時、当然のように銃を向けられる。
「我々は医療ボランティアだ」と偽る
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ロケットマン(2019年製作の映画)

4.0

フレディー・マーキュリーについては盲目的に大好きだったけど、エルトン・ジョンって…。「確かに歌は良いんだけど、衣装のセンスと妙なテンションがなんかヤだわぁ〜」と、当時の若女子あるあるのまま私、長きに亘>>続きを読む

永遠に僕のもの(2018年製作の映画)

3.5

息を吸って相手の言葉を脳に送ると、吐くタイミングで嘘八百が美しい唇からすらすらと溢れでるカルリートス。
その言葉を、誰もが疑いなく受け入れ、それは事実としてすんなり記憶される。
また彼には世の中の「悪
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カーマイン・ストリート・ギター(2018年製作の映画)

4.0

廃材が出ると聞けば貰いに行って、これを元に毎日ギターを黙々と作って、完成すればそれを目当てにお客さんがやって来て…。

この店を訪れるギタリスト達は皆、ギターを持ち構えた瞬間に「⁈」と眼の色が変わる。
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カーライル ニューヨークが恋したホテル(2018年製作の映画)

3.7

カーライルは顧客のプライバシーが徹底され、故にその信頼が強固なホテル、が伺えたのですが(それを観ながら)最近、とある国のリゾートホテルでの出来事が思い出されました (-∀-)。
というのは、チェックイ
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存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.3

その日暮らしが精一杯で、先々の生活などイメージ出来ない。せいぜい前方50センチ先を意識するのが関の山。結果、毎日はその場しのぎの選択となるこの両親に、子供達の日々の生活はおろか、幸せな将来を想像し、そ>>続きを読む