風来坊

バッド・トレジャーの風来坊のレビュー・感想・評価

バッド・トレジャー(2021年製作の映画)
3.0
よくある巻き込まれ型の多勢に独りで挑む展開のアクション映画ではありますが、主人公が精神疾患を患っていて事態が良くなったり悪くなったりが面白いところ。

家族と疎遠だったり、薬を手離せなかったり、ホテルの人達が上手く小道具として機能していました。特にクソな母親のキャラが立ってました。アンタの優しさが無い態度のせいでもあるのではとイライラ…。

メル・ギブソンさん演じるヤブ医者っぽい精神科医にちょくちょく電話するのも面白い。
しかし…正当防衛でも相手を殺せない設定は物語を延ばす意味だとしても、長ったらしく煩わしく感じてしまいます…。

敵のボスが言われているようにイーロン・マスクに似ていて笑いました。
主人公がクライマックスにやっとタガが外れてイキイキと機関銃をぶっ放すシーンが好きですね。

細かいところは凝っていて面白いのに、肝心の大筋の部分がイマイチで盛り上がりに欠けるのが残念…。
豪華なキャスティングも効果的な使い方とは言えず、全体的に地味で不完全燃焼でした。
それでも、まあまあ楽しめるアクションサスペンスではありました。
風来坊

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