ゆめちん

ウーマン・トーキング 私たちの選択のゆめちんのレビュー・感想・評価

3.0
ウーマン・トーキング 私たちの選択
 
アカデミー賞作品賞にノミネートされ、脚色賞を獲得した本作、公開前から非常に楽しみに。
 
キリスト教一派の人々が暮らす村で、女性に対する性的暴行が多発する。これまで女性たちは、そのことを "悪魔の仕業" や "作り話" だと男性たちにより否定されてきたが、それが明らかに犯罪だったことに気づく。

映像の雰囲気や登場人物の会話、衣装などから、20世紀初め位が舞台なのかと思わせておいて、実は2010年であることが分かる仕組み。
 
2005年から2009年にかけて南米ボリビアで実際にあった事件をもとに、ミリアム・トウズが書いた小説が原作。基本的に女性のみが登場し、彼女たちが意見を言い合うだけの会話劇なのに、実力派人気女優たちを配しているからか、緊張感の続くドラマとして最後まで観客を飽きさせない。
 
赦すのか、残って闘うのか、村から去るのか。女性たちが討論し合う中で、最初は意見の相違があるものの次第に互いの理解を深めていく過程や、決断をするにあたっての彼女たち想いに心を揺さぶられる。
 
ルーニー・マーラ、クレア・フォイ、ジェシー・バックリーなど、実力派女優たちの演技合戦にも目が離せないし、出番が少ないながらもフランシス・マクドーマンドの存在感はさすが。
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