パート1を直前に鑑賞して、世界観や特殊な用語に馴染んでいたためスムーズにDUNEのストーリーや映像美に浸ることができた。
ポールが個人としての幸せと大義の板挟みになる様子、ポールの力の覚醒と共に彼の意識や価値観も進化しそれがある種の残酷さや闇堕ち感があることなど、単なる英雄の成長譚ではないダークさも良い。
ポールの内面の変化のような暗さだけでなく、サンドワームを乗りこなすシーン、戦場での集団戦闘シーン、一対一での決闘シーンなど純粋にアクション面でも楽しめた。
前作がポールの家族が殺されたうえでの都落ち、今作が救世主として他の部族をまとめ上げた上での復讐の完遂と家の再興を描いているということで、今作の方がカタルシスを感じる。
最後は「俺達の戦いはこれからだ!」的な終わり方で消化不良感があるため、ぜひパート3で続きを描いて欲しい。