オールスターキャストを得たヴィルヌーヴが映画のスペクタクル、ナラティヴの復権を賭け、凡百のハリウッド映画を砂漠に葬り、観客に「楽園へ連れて行ってやる」と宣言する。遅くてもいいし、ダークでもいい。次代の担い手として、まだ上があると思わせてくれる頼もしさ。
『オッペンハイマー』のIMAX予告編がアタッチされていた。図らずも日本では同じ月に連続公開されるけど、ハリウッド映画の潮目が変わる重要なタイミングを実感できるかも知れない。現在進行系のスターが出演、優れた映画作家によるラージサイズ、ナラティヴが優先された“映画”の復権。
ターガリエン家のウェスタロス征服戦争を2時間30分IMAXでやる『炎と血』映画版、観たいんだけどヴィルヌーヴ作ってくれないかな(やらない)。