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灰色首の野がものshxtpieのレビュー・感想・評価

灰色首の野がも(1948年製作の映画)
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終盤、グレイちゃんと狐が流氷を渡って追いかけっこするシーンがあまりにも素晴らしいので、それを見るためだけでも見る価値がある。アニメーションとしては全体的にディズニー風のトーンだが、鳥の動きを研究したであろう細かな演技、華麗な動き、軽快さ、ユーモア、淡いタッチの背景などがあいまって、完成度や洗練度はかなり高い。アニメーションとは、やはり、画で見せるのではなく、動きで見せるものなのだ、と教えてくれる。グレイちゃんが残した羽の描写だけ、妙に写実的。物語の過程と結論で描かれるのは、家族愛、友情、友愛。シンプルだが、だからこそいい。グレイちゃんのかわいらしさこそが見どころかも。
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