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ラーゲリより愛を込めてのhirobeyのネタバレレビュー・内容・結末

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

劇場では鑑賞できなくて、ようやくレンタルにて。

例によってあまり情報を入れていないまま。実話を元にした作品。ストーリーとしてはシンプルながら、山本氏の生き様に深く感動した。

山本幡男氏のことを知ることができて良かった。氏の人柄や博識、そしてその行動力に胸を打たれた。特に収容所での辛い労働の中にあって、密かに句会などを開催するなど、多くの捕虜仲間に生きる喜びを伝えた。本作にある遺言の暗記と家族への伝達は、史実では7人とも言われているとのこと。

二宮の作品は幾つか観ているが、本作の演技も素晴らしかった。どちらかと言えば、若く見えるニノだが、歳を重ねてどういう俳優になっていくのか楽しみだ。松坂桃李、安田顕、北川景子らの演技もまた期待通りに素晴らしかった。

終戦を迎えた後も、何年も捕虜扱いされて帰国できなかったという理不尽さに、改めて怒りも湧いてくるが、戦争という行為に正義などあるのだろうか。ロシアは今も終わりの見えない戦争をしている。中東での戦争も同じ。

松坂桃李扮する松田の語りは、最後に家族に伝えている言葉だったと最後に気付いた。

泣かせる作品でなく泣ける作品かと😭

"生きてるだけじゃダメなんだ"
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