成瀬巳喜男監督の遺作。成瀬監督のカラー作品は初めてだけどすごく上品。
う〜ん…なんか違和感のあるストーリー展開。東宝35周年記念作品のせい?
交通事故で夫を亡くした妻(司葉子)と加害者である男(加山雄三)が惹かれ合う。不倫ではないけど背徳感のあるメロドラマ。
やたらと急な展開と偶然が多発しすぎる不自然さなどが気になってしまった。
「ボクァ○○○だなァ」って、あの棒読みがいいのか悪いのか。交通事故で人を轢いてもあっさりしている加山雄三のボンボン感。そこが魅力だろうし、彼のおかげでドロドロせず爽やかなんだと思うけど。
夫が死んでも泣き叫んだりせず、恋に胸を焦がしても穏やか。そんな淡々とした演出で、ひたすら司葉子さんが品があり美しかった。
姉(森光子)が不倫相手(加東大介)とイチャイチャしているのが、主人公と真反対のスパイスなのがうまいな〜
武満徹さん、メロドラマの音楽も上手なのですね。
結局は面白かった。