浪川リオン

ノースマン 導かれし復讐者の浪川リオンのレビュー・感想・評価

2.6
しつこいくらい何度も言ってますがおくびや放屁が出てくる映画がマジで苦手で、そういう行為を現実で人前でする人を心底軽蔑しております。

なのでこの映画も冒頭の"儀式"の部分から嫌な予感がしており…… まあケツから言うと(純潔のデリエリ)結局好みでは無かったんですが、この監督特有の"画作り"というか彩度の低いダークソウル3みたいな画面はなかなか良かったです。

復讐、血統等のテーマがどうとかビョークの存在感だとかについては様々な人が言及してるのでここでは割愛させて頂き、僕独自の着眼で気になった点を言わせてもらうと…… 世の東西を問わず映画やアニメ等の映像作品のクリエイターは、剣、槍等の刃物を使った殺陣、アクションにおいて『刃物の怖さ』をもっと工夫して見せて欲しいということ。これに尽きます。

振り付けの打ち合わせがイメージできてしまうような茶番の殺陣、刀剣を意味なくぶつけ合わせるような意味の無い小技の応酬のようなシーン(実写版るろうに剣心とか)は本当に要らない。この映画も例外ではなく、前半の短剣(サクス)と斧とで砦の外壁に取り付いた場面はテンションが上がったけれども、その後の異国の戦士が見え透いた大ぶりのモーションで切りかかってくる場面や、最後の決戦での主人公が屈むのを確認して何もない虚空を剣で横薙ぎにするような場面を見たときは完全に興醒めでした。

本当にマーベル作品等を含めても『300』を越えるほどの殺陣はなかなかお目にかかれず、今作ノースマンもその壁はぶち破れていなかったなという感想に至った事は残念ですが、もしこのレビューを見た方の中で刀剣を使ったアクションでオススメの作品あれば、どなたでもコメントで教えてもらえたら嬉しく思います。

主演のアレクサンダー・スカルスガルドの肉体は『ターザン』の時に比べるとさすがにやや年齢を感じてしまいましたがそれでも北欧戦士のイメージに相応しい、素晴らしい筋肉をしてました。

ワルキューレが歯の矯正をしてるように見えたのがめっちゃ気になったんですが、アレは「歯に溝を入れている」という伝承の再現らしいです。
Wikipediaか他の方のレビューで知りました。

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