浪川リオン

五条霊戦記//GOJOEの浪川リオンのレビュー・感想・評価

五条霊戦記//GOJOE(2000年製作の映画)
2.0
新小岩駅の商店街にあるしょっちゅう中身が替わるテナントがDVD屋だった時、そこで投げ売りされていたのをあまりの懐かしさに手に取り、『座頭市(北野武版)』等と共に買って見た。

初めて見たのは、私自身が高校生の時とかじゃなかったか…… この時、まだ20代の浅野忠信に滅茶苦茶憧れていて、彼が出ている映画を片っ端から見ていたのを今でもハッキリ覚えてる。

そしてこの映画で永瀬正敏の魅力も知り、両方の大ファンになってしまい、『私立探偵濱マイク』や『座頭市(この映画の"服部源之助"が、浅野忠信が演じる侍で一番格好良いと思う)』を何度も繰り返し見たり、二人にはお酒が飲めないという共通点がある事を知ったりするだけで嬉しかった。

そんな思い入れ深い本作品だが、久しぶりに見るとあまりの退屈さにびっくりしてしまった。

人物の腰から上を映した視点のまま、定点カメラで長回しで撮るチャンバラシーンとかなんの為に撮ったのかガチで意味不明。これ、漫画に例えるとするなら人物の顔のアップ、1p横長大コマ3組みで、各コマ人物の顔の周りに「ギャァッ!!!」「グワァッ!!!」「な、なんだぁっ!?」"ズバドシュッ!!!"だとかだけ描かれてるようなページが延々8p~12p続くようなもんですわ。そんな漫画、普通(センス無いな……)と感じて読むのやめると思うんですよね。

『エレクトリック~』もそういう冗長で意味の無いシーンが多かった気がする。
それをこの石井監督の味なんだと言えばまあそうなんだろうけど、もうちょいエンターテイメントに徹して欲しいというのが率直な感想。

浅野忠信と永瀬正敏のファンであれば、ファングッズとして買い求めるのもありです。

パンチラ回数:0