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オッペンハイマーのryodoのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
4.9
映画史に残る傑作…だと思う。

第96回アカデミー賞作品賞✨
原子爆弾の開発に成功したアメリカの物理学者オッペンハイマーの生涯を描いたお話。


色々予習してからIMAXで鑑賞。


凄かったぁ…こりゃオスカー獲るわ。
日本人だからこそ色々と感じて観るべき。
ただ予習が大変すぎた😇

個人的に天才や偉人を描いた映画ってめちゃめちゃ好きなんだけど、
1つはワケワカラン語彙が飛び交う会話に混ざって頭良くなった気になれる🧠のと
もう1つは偉業を成し遂げる瞬間を目の当たりにして一緒に達成感を覚える✨のが
好きな理由なんだと思う(笑)

本作は前者みたいなシーン多くて楽しかった〜🤭生憎、物理は高校で捨てた人間なので本作の科学者の偉大さはよくわからんけど🥺
オッペンハイマーはじめ、どの科学者も個性的で魅力的。特にニールス・ボーアとアインシュタインの師匠感がたまらん(笑)
なんか今凄い量子力学勉強したいな…古典力学すっ飛ばして勉強してみようかなw🤔

そして、本作だとトリニティ実験の成功が後者のシーンに当たるんだろうけど…
さすがにキツかった💦当然あのシーンで達成感や喜びを覚える日本人はいるわけがない。アメリカ人でもそんな人いないでほしい。
ただ、
あくまで映画のワンシーンとして…
映画史上類を見ない緊張感だったと思う✨

その後の悲劇が描かれてない問題があるけど…個人的にはコレで良かったんじゃないかと🤔コレは反戦映画ではなく伝記映画だと思うし、それっぽい描写もあるにはあったし。

もう一人の主人公ストロースの話は…
ラミ・マレックのおかげで因果応報スカッと展開が気持ちよかった(笑)


この辺から余談。


それにしても本作のオッペンハイマーと『イミテーション・ゲーム』のアラン・チューリングは色んな点で似てる🤔
オッペンハイマーはアメリカで原爆開発、チューリングはイギリスで暗号解読、この2人なくしてWW2の終結はなかったと言えるくらい多大な貢献をした科学者(数学者)だけど、両者ちょっと難アリな性格で、戦後は功績に値しない扱いを受け、挙げ句リンゴ🍏の使い方まで似てた🙄
まぁオッピーは生前名誉回復されたぶんマシかな…チューリングはね…。
戦争に関わった天才はどうしてこんな悲しい運命を辿るのだろうか。

因みに満点ではなく-0.1した理由は
ジョン・フォン・ノイマンの不在。
“コンピュータの父”でお馴染みのノイマンだけど、彼抜きでマンハッタン計画を語れないくらい貢献度が高かったと聞く🤔
なのに名前すら出てこなかったのが残念…伝記映画は事実に忠実であるべきなのに…。
(ゲーデルはちょっと出すくせに笑)
恐らくだけど、ノイマンは本作に登場した名だたる科学者の中でも頭一つ抜けちゃうほどヤバい天才だったから…登場させたらオッピーが霞んじゃったのかもしれない(笑)
あとノイマンは陽キャで原爆推進派だったから陰キャで原爆慎重派のオッピーとは真逆すぎて登場させづらかったのかもしれない(笑)
(原作本ではちゃんと出てくるらしいけど)



RDJのオスカー授賞時の態度…
割とショックだったな🥲
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