エンタメ作品として面白かったけど、最初の2時間要らなくね?
話詰め込みすぎ。
伝記映画にするには重いし、法廷劇にするには散漫だし、群像劇にするには時代を混ぜすぎだし、原爆を語るには軽すぎるし、何の映画なの…
印象的だったのは、ずっと流れ続けてる不安を煽る音楽。この映画、音が付け替えるだけで随分と印象変わる気がする。
あと、やっぱり戦勝国の映画だなぁって。
勝てば官軍。何とでも言える。
爆弾の実験成功した時の浮かれっぷりは、あちら側としては普通の感覚だけど、こちら側としては「そうなんだろうけど、うー」ってなるよねー
一般市民何万人も1発の爆弾で殺してるんだもん。今の世だったら絶対許されないよね。それが許されてたのだから1940年代の感覚凄いねー。
・原爆開発
・オッペンハイマーの伝記
・法廷劇
・愛憎劇
・男同士の諍い
と、主軸がいくつもあるし、登場人物も多いしで、割とハードル高め
空想映画で成功した監督って社会派作品撮りたがりがちだけど、よりにもよってなんでこのテーマ選んじゃったのかしらね。
ダンケルクの時もだけど、上手いこと臭い部分に蓋してエンタメにして成功してるけど(この作品も成功だと思う)
セリフは見事だった。
本筋とはあまり関係ない部分でしれっとテーマを説明してたり
「罪を犯した側なのに同情を得ようとするの?」ってとことかさ。