STS0131

オッペンハイマーのSTS0131のレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
4.1
可能性として『Near Zero 』という0ではない、恐らく起きはしないという、曖昧模糊なギャンブルに数字を信じてきた人達が賭けなければならない状況。誰しもが追い詰められ、誰しもが他人事であり、誰からも対岸の火事である事象がゆえの無責任性に今の時代だからこそ(結果論として)呆れることが許される名作。日本人にとっても他国に標的が移ればコメディに消化できてしまう『コロシアム』的人間の残酷性を痛感させられる
。映画という芸術表現の危険性を改めて感じさせられる。ノーランのストーリーテリングここに極まれり。アインシュタイン曰く『宇宙と人間の愚かさは無限大だ。』
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