スクリーン永野

オッペンハイマーのスクリーン永野のレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
4.7
解はない。

やはり圧倒された。
『ダークナイト』以降のノーランの作品は、迫力のある圧巻の映像と重厚感のある音に驚かされてきた。IMAXで観れば尚更✨
もちろん今回もその要素はある…が、ノーラン自身、初の伝記モノで触れるものなら批判もされるだろう原爆の父『オッペンハイマー』だ。色んな要素が錯綜するが、原爆が出来るまでのシーンは繊細に描いている様に見えた。自分が日本人で物事をフラットに見れてなかったかも知れないが…💦
原爆の完成に、感じた事ない想いが湧き上がったのには自分でも驚いた…。
特に面白かったのが後半、没落していく様をテンポ良く魅せてきた所✨
色んなキャラクターの出し入れと時間軸を入れ替えながらも、混乱すること無く着地したのには驚かされた!
さすがアカデミー賞で編集賞を獲っただけあります✨
天才同士のアインシュタインとのシーンに入れないストローズの構図は絶妙だったな~✨

アインシュタインが『戦場のメリークリスマス』のトム・コンティなのには驚いたね。
人生にも解があればオッペンハイマーは苦しむことは無かったろうに…。
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