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オッペンハイマーのrmのネタバレレビュー・内容・結末

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

話が難しい上に沈黙や間のないノンストップ・ハイテンポの会話劇で最初の2時間は正直眠かった。隣の人も時々寝てた…。ここまで会話を矢継ぎ早に詰め込んでそれでも3時間ってことはそれほどノーランにとって描写したいシーンが多かったんだろうな。まだまだ自分が勉強不足なことが分かり、いつかこういう映画も楽しめるような知識を身につけたい。
実験シーンの緊張感と裏切りやスパイが発覚する終盤の人間ドラマは話についていけなくても面白かった。
アインシュタインといい誰とも分かり合えない天才の苦悩や孤独さがどうやって生まれるのかが分かりやすく描かれている。長い時間と労力を費やし完成させたものが決定権や発言権と一緒に奪われ政府のいいように使われる。自分の自責の念に反して功績が評価されるのも束の間に自分の下した曖昧な決断や決定権が無かった事で責められる。
広島や長崎の生存者や被害についてはほとんど語られていなく英語圏で物議を醸していたのを見たけど、オッペンハイマーの苦悩や研究者たちの討論から原爆やその開発を称えるものではなく核兵器は悪だという姿勢はちゃんと伝わった。
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