映画の構成が
結論を部分的にぼやかして見せる→
どうしてそうなったかの過程を丁寧に見せる→
最初に見せた結論から一歩進んだ最終的な結果を見せる
とまさに科学者が研究理論を立てるように順序立てた演出を、映画自体の大きな流れから細かいカット割、
果てはラストカットのオッペンハイマーの空想(いずれ来るかもしれない"結果")まで徹底してて、そこから更に時系列ぐっちゃぐちゃにして見せてくるので、めちゃくちゃ見るの疲れた…。
この時系列いじりの演出ってノーラン監督の出世作「メメント」のセルフオマージュの意趣もあると思うんですけど、今回はメメントに比べて断然に見やすいというか、私はメメントがクソ真面目に時系列トリックやり過ぎて見てて眠くなる派だったので「ノーラン監督、映画撮るの上手くなったな…」と勝手に親心抱いてました。
アメリカ万歳‼︎でも核反対‼︎って感じでもなく、ただひたすらにオッペンハイマーが回り回って因果応報で罰を受け続ける映画なので、意外と冷静に見れました。
デインデハーンとかラミマレックとかをチョイ役に使ってて贅沢な映画やなぁとか思ってたら後半美味しいとこ持っていっておもろかった。
※コメントにネタバレ有りの否定意見書いてます