ナビゲーターのアイリーン・ペレスが終始「超レベルの歌手が６人集まらないと出来ないんです！」と言い続けてるのだケドも、正にその通りとゆーか、確かにキャスト全員モ～物凄いのですよ。もちろん、ポレンザーニもヨンチェヴァもとても素晴らしかったと思いますが、個人的にはエリーナ・ガランチャの代役だったらしいジェイミー・バートンの迫力が異常にエゲつなかったと思いました（ガランチャとバートンじゃだいぶ印象違うケド…まあ結果としては大当たりで）。音楽も素晴らしいし、いずれまたこのプロダクションで聴きたいという名演だったかと思いますね。オススメ。

拘束時間は長めですが、物語がとても面白いので意外な程あっという間でした！
本作品は初めての鑑賞だったので顛末を知らず、METのライブビューイングでありがちな、幕間のインタビュータイムでのネタバレの洗礼を受けつつも、ドキドキしながら楽しめました。
やはり歌唱力もさることながら、表現力と演技力が抜群で、特にドン・カルロスの表情が素晴らしかったです。ロドリーグとの友情も胸が熱くなります。そして舞台裏でもキャスト同士仲良しでわちゃわちゃしてて、本編の殺伐とした展開から癒されました...笑
ラストは史実がある以上あの展開で然りですが、いちもつモヤッと残るものはあるなぁ...って感じでした。でも満足です。

先に2010年ニコラス・ハイトナー演出のイタリア語版を楽しんだ後こちらを鑑賞

フランス語版の方が詩情豊かでより親しみ易くドラマティックになっていた。
メトオペラは毎月1本鑑賞していて本作も楽しみにしていたが期待を裏切らない出来。

4時間越えの大作だが、ドン・カルロスとロドリーグの友情の二重唱で掴まれてから一気に世界観に浸れる。

カタコンペ＝地下墓所をイメージした石造り風の壁のセットで閉塞感を表現し、イタリア語版の豪華絢爛なニコラス・ハイトナー演出との差が際立った。
（勿論イタリア語版も素晴らしいです）

ハムレット的オペラでより人間ドラマに重点が置かれる分、特にオーケストラが光っていて急遽変わったパトリック・フラーが指揮を振っていた。

ブラボーです。