もんたろう

青春墓場のもんたろうのレビュー・感想・評価

青春墓場(2021年製作の映画)
3.9
役者奥田庸介、ビジュ爆発ですね。
舞台挨拶で出てきた時のサイズ感もハンパない。もっと人殺してほしい。

その分周囲が画で負けちゃうのがちょっと寂しさあるかな。せっかくなんだから呂布カルマとのマッチアップを見てみたかった。。。

不条理は地続きでと言いつつ、流れに身を任すとまあそうなるよね。水は低い方にしか流れない。流れが緩やかな内はそれもいいけど、勢いがついちゃうと誰も止められないし、ちょっとした障害で水は大きく跳ねてしまう。行き着く先は墓場なのかな。

だからこそ自分で自分の道を選んでいく必要があるんだけど、本作では数少ない自らの決断で一歩踏み込んだのが、あの劇場でのプロポーズですね。
最高でした。
あそこは本当に感動したよ。漫画家の卵、良く言った!

でも強い意志でウェディングを諦めさせたんだから、住む家についてももうちょっと頑張れば良かったのにね。
ここも流されちゃったところですね。

母への暴力を止めたくて一歩踏み出せる少年の背中を押してしまったのも、また母親行いでしたね。
でも未成年だし10年か15年くらいで出てこれるんじゃないかな。少年よ、まだそこからの人生の方が長いぞ!
しっかり頑張るんだぞ!!

自分の人生を、自分で掴むんだっ!!


余談ですが、野良猫に餌付けする行為は優しさとは言わない派です。
まああれも中途半端さを抽出する演出なのかな。
舞台挨拶では餌やりが監督の日常かの様な発言あったけど。。。
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