ピロシキ

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーのピロシキのレビュー・感想・評価

3.7
マリオが何度も失敗しながらトレーニングコースをこなすシーンで、ボニー・タイラーの「ヒーロー」が流れる。製作側が空耳アワーの「兄が疲労」を意識して選曲していたら素敵だなあと思う。弟を救うために、兄は疲労しながら強くなっていく。本家のゲームと同じく「打倒クッパ」を掲げながらも、ブラザーズの絆がバッチリ描かれるので、わかりやすく感動できる。

ピーチ姫は殴る蹴るもOKのスマブラ仕様で、ポリコレ的にもクリア。そりゃレインボーロードのカーチェイスにはぶち上がったし、タヌキマリオに変身した瞬間には声が漏れそうになった。自分がマリオの映画に何を期待していたのかすらよく分からないけど、とにかくあらゆる期待に応える模範解答のような作品だったと思う。レジェンド近藤浩治へのリスペクトに溢れる音楽もよかった。

ただし。「打倒クッパ」とはいっても、本当にマメキノコを食らわせて縮めてやりたいのは、あの金持ちに飼われているブサイクな犬だ。どう考えてもあいつが諸悪の根源だろう。許さない。
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