みーやん

タイラー・レイク 命の奪還2のみーやんのレビュー・感想・評価

3.5
ミリタリー色というかタクティカル色の強いアクション(カンフー映画みたいな個人対個人ってのじゃなくて)が好きな人なら絶対気にいる作品だと思います!すっごく面白かった!2ってことは1を先に履修しないといけないのかっていうとそういうもんでもないです。登場人物の背景や関係は前作から続いてるっちゃ続いてますが、1でも何から何まで説明してるわけではないので、最近の余白が多い見せ方の映画についていけてる人なら「なんかしらんけどそういう因縁があるんだな」みたいに見当つけていけば全然ついていけますよ。

ルッソ兄弟が自信を持ってお送りするシリーズですが、監督ってもともと87/11の人なんですね。関連作にアトミックブロンドがあがってくるからなんでかなと思ったら役者で出ていたそうで。

まーしかしなんといっても皆さん書いてますけど撮り方がもうドヤ顔満開の見事さですね。ジョンウィックみたいに外連味のあるビジュアルとはまた違うリアルさで、先に「タクティカル」と書いたように複数の人物があちこち動き回って入り乱れるんですが、そのへんの描写が常にわかりやすいのも上手だなーと思いました。そしてあの!なんといっても長回しシークエンスですよね。なんとなーくそこだけ繰り返し眺めてしまうアクションシークエンスのプレイリストが自分の脳内にありまして、今回そこに新たに堂々ひとネタ加わりました。他にはワンダーウーマン1作目の塹壕シーンとか、アトミックブロンドのパレードからのビル内格闘とか、ジョンウィック2作目の配置しておいた武器を持ち替えながらの脱出とか、同じくJW3作目のコンチネンタルホテル内での銃撃戦とか、そのあたりになるんですけど。

まあ、お話としては主人公サイドがつねに厳しい戦いを強いられるようにあえて逆風を吹かせてるところが気にならなくもないですが、ともあれこんなクオリティの作品が家庭でいつでも観られるってほんとすごいことだと思います。ジャンル的に苦手なのでなければ、せっかく定額サブスク使ってるんだし観ないと損でしょう!
みーやん

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