アトラクションの感じはエディ・マーフィー版が強いのに対し、本作は、愛情一本でつくりあげたファンによる作品といった印象。小ネタ探しの楽しさは秀でているものの、要素を詰め込んだが故に少し散らかってしまった感じは拭えずといった内容でした。
超常のスペシャリストたちが999の亡霊が住まう館に集うという設定が良かった分、人間ドラマの面が押し出されたストーリーに入り込むことができず。また、恐怖と楽しさのメリハリがあるアトラクションの要素が導入されず、はじめからコメディ全振りとなっていたところが個人的には口惜しい点でした。
それでも、よくここまで再現しようと思ったなあ、と一見しただけでも小ネタが多く見られ、自然と繰り返し視聴をしたくなる愉しさがあるのには間違いない一作だと思います。
