いろどり

土を喰らう十二ヵ月のいろどりのレビュー・感想・評価

土を喰らう十二ヵ月(2022年製作の映画)
3.7
二十四節気を通して四季の移ろいを感じながら、人も生活も食も変化していくところが良い。
土井善晴さんが料理監修とのことだけど、思ったより食より人間ドラマ重視だったのが残念。沢田研二と松たか子は年の離れた恋人というよりは親子に見えてしまう。全体的にキャストのセリフや演技がわざとらしく、違和感はぬぐえなかった。

食と向き合い、生と死を見つめていく後半は、初老の男性であることの深みが増してきた。死を渇望したとて、内なる生命力の強さには結局のところ、従うしかないのが人間なのだ。

松たか子が美味しそうに食べるのがとても良かった!
「はふ~」「あ゛~、美味しい!」
松たか子は気品を保ちながら、本能を感じさせる美味しそうな食べ方がうまい!
U-NEXTにある特典映像の舞台挨拶では、「本当に美味しくて良い仕事だった」と言っていたので、あれは本気で美味しく感じていたんだろうな。舞台挨拶の松たか子がはつらつとしてとても綺麗だった。
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