青息吐息

ある男の青息吐息のレビュー・感想・評価

ある男(2022年製作の映画)
3.5
平野啓一郎原作小説『ある男』日本の家族ドラマにある温かさと窮屈な部分の両方を感じた。和を以て貴しと為す、じゃないけど、それが内包する偏見や差別、同調圧力と疎外感。できる社会人を演じる時の妻夫木聡さんはいつも抑圧的で辛そう。スクリーンに映るだけで作品の説得力が増す安藤サクラさん。すごく日本の映画だと思った