面白かった。
興味深かった。
妻夫木聡や安藤サクラは「眼光」までも操る素晴らしい役者さんで、その技量がよく出ていたと思う。
憤怒や絶望、葛藤などの感情がほんのわずかな動きや間によって表現されていた。
「名前を変える」「人生を生き直す」
――そう多くの人は経験しない出来事。しかしそうでもしなければ逃れられない偏見やしがらみを感じる社会があるのかもしれない。いや、あるのだろう。
相手を凝り固まったものさしで判断することの危うさ、残酷さ、無知。もちろん自分にもその片鱗はあるのだろうけど、できる限りの機会を使って、そのものさしを1つずつ捨てていくことが大切ではないか?目の前の人をそのまま見つめるために。