Ren

ある男のRenのレビュー・感想・評価

ある男(2022年製作の映画)
4.5
2022年41本目。

個人的今年暫定ベスト(『ヘルドッグス』を大きく更新)にして、石川慶の最高傑作。

「自分」とは何か、「自分」を「自分」たらしめるものは何か、を痛烈に問いかけられる上に、物語として単純にめちゃくちゃ面白い。鑑賞から数日経ってもふとした時にまだこの映画のことを考えてしまう。

同監督の『愚行録』に続き最高の演技で魅せる妻夫木は良い歳の取り方してるし、恐らく日本で現状一番巧い安藤サクラも、窪田正孝もとにかく見事!
小籔のまんまな小籔も良いアクセントになってるし、贅沢すぎる仲野太賀の使い方も素晴らしいけど、もはやレクター博士な柄本明はやり過ぎ感が強め(笑)

何より素晴らしいのがラストシーン、ラストカット。ある種『世にも奇妙な物語』シリーズ的な終わり方でとにかく最高。

こんなにも面白い映画が劇場行けば観られるんだから、今すぐ、即観てほしい。
Ren

Ren