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人と仕事のmakoのレビュー・感想・評価

人と仕事(2021年製作の映画)
4.1
《私たちの“今”を体感するヒューマンストーリー!!あなたは何を思う?》

有村架純、志尊淳の2人が、新型コロナに打ちひしがれた日本の職場で働く、「エッセンシャルワーカー」と呼ばれる保育士や介護福祉士、農家などの人々や、声なき仕事人達の現状をレポートする。企画はスターサンズ・河村光庸。監督は森ガキ侑大。
2020年、元々このチームで劇映画『保育士T』を制作する予定だったが新型コロナウイルス感染症拡大により、映画制作を断念せざるを得ない状況へ。
しかし、河村エグゼクティブプロデューサーならではのアイデアにより、監督・俳優はそのままに、現在の日本を探るドキュメンタリー映画へシフト。


本作では、保育士・介護福祉士、看護学生、農家、ホストクラブ経営者、児童相談所職員、児童養護施設の子どもたち、シングルマザー、風俗嬢、ホームレスなど様々な人たちの思いを聴くことができました。

本作を観て私が思ったことは、是非国会議員、特に与党の議員に観てほしいと思いました。
コロナ禍に陥る前からこの国はデフレになっており、頑張って働いても生活は豊かにならない。これは個人が頑張ってないからではなく、政治政策が悪いから。
富裕層は税の優遇措置があるのに、それ以外の国民にはない。
海外では、財政出動を大規模に行っているのに、日本はアベノマスクと一律給付金が10万円出ただけ。久しぶりにアベノマスクを観て笑ったわ。安倍元首相の顔に小さいマスク。
あのマスク保管費だけで数億かかってたよね。どんだけ金食うマスクなの!

で、次は18歳以下の子どもがいる世帯(所得制限つき)に現金とポイント給付と言ってるけど、他にも生活が厳しい人たちはいるのにそこはどうするの?
大学生や専門学生だってバイトできなくて大変なのに、そこは無視するの?

夜の街で働くしかない人たち(風俗に限らず、飲食店など)を窮地に追いやる政策もしないでほしい。
ホームレスにも給付金を。
この国に生きている人たちを線引きしないでほしい。

養護施設を卒園する18歳の男子。厳しい現状の中で巣立っていく若者、それを見送る施設の子どもたちや先生たち。
その姿を観て心の中で、頑張って!とエールを送り、涙が出そうになりました。

有村架純、志尊淳、2人の話も聴けました。
今観れてよかった。

ケチな政策ばかりせず、大規模な財政出動や消費税を廃止してほしい!
あと、投票率を上げないといけない。
自民党、公明党、維新では、この国は豊かになれないと思います。


1階席 ?、2階席 4人
劇場鑑賞 #133
2021 #186
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