マヤホークが自分の中で佐藤栞里さんにすごく重なったのは、本作同様にストレンジャーシングスで子供の面倒見が良い役をしていたからかもしれない。
ウェスアンダーソンの他作品にも言えることだけど全編通して配色がとても良かった。特にスカーレットヨハンソンの赤い口紅と下瞼に乗った白いアイラインが完璧に見えた。配置が線対称になっているのも見ていて心地がいい。真正面をとらえる構図が多いので絵本をぱらぱら捲っている感覚になる。
それと後半にカオスな展開(揉めたり、撃ち合いになって情報過多になる)が起こるのはグランドブダペストホテルよろしく、ウェスアンダーソン監督の真骨頂だなと思った。映画館の座席に座りながら「よっ！」って声をあげそうになった。
これを機に過去の作品も見返してみたい。
