このレビューはネタバレを含みます
岡山天音を観たかった日、2作目。
原作未読。
待ち望んでた作品。
私が見たかった岡山天音200%で感無量。
ただ私自身ANNリスナーではなかったので、モデルになっているハガキ職人ツチヤタカユキ氏を存じ上げないという部分では100%の満足に至らず。
表舞台の方でもないので、どこまで真に迫ったキャラ作りだったのか想像しづらかったのが残念。
とはいえ、そのツチヤタカユキに憑依した岡山天音の魅せ方。
真っ直ぐ生きれば生きるほど歪んでしまう無垢さとか、どっちに飛ぶかわからない爆弾のような願望とか。
あの表現力、きっと替えはきかない。
あと、引くぐらい関西弁が上手い。
「世の中が早く役者・岡山天音に気付いてほしい」
随分前からそう願っていた菅田将暉・仲野大賀を見事に食っていた存在感。
そうなるのを当然のように見越した思惑通りのキャスティングには唸るものがあった。
オードリーがモデルのベーコンズ。
若林をモデルにした西寺を演じた仲野大賀の漫才も堂にいっていたし、『だが、情熱はある』を見た者なら西寺がツチヤに寄り添える人間だというのは説明不要でわかる部分。
ー人間関係不得意ー
この7文字に全てが充満していた衝撃作。
もう1回観たい、というよりもう1回見守りたい。
岡山天音のツチヤタカユキ。