翔んで埼玉 ～琵琶湖より愛をこめて～
"埼玉解放戦線" の活躍によって平和な日常を手に入れた埼玉。さらなる"日本埼玉化計画"を推し進め、埼玉県人の心を再び１つにするため、越谷に海を作ることを計画。そのために必要な白浜の美しい砂を求め和歌山へと向かう。
今回はタイトルとは裏腹に関西が舞台。"埼玉解放戦線" の偉業が伝説としてカーラジオで語られる構成は前作と同じ。冒頭から、前作で伊勢谷友介が演じた阿久津翔が不在なことをいじるのが面白く、滋賀のナンバープレートがゲジゲジと呼ばれているのを初めて知った。
他にも前作同様、細かなネタが至る所に散りばめられ、本シリーズの独特な世界観を最後まで堪能。昨今の地域格差や分断などの問題を、ギャグで笑い飛ばすのは本シリーズだけで貴重な存在。
前作から麗と百美のバディ感が薄れたのは残念だけど、その分杏がなかなかの活躍ぶりで美味しいところを持っていく。片岡愛之助の完全に振り切った悪役ぶりはインパクトあり。前作でもあった出身芸能人対決は、もう少し捻りが欲しかったが、十分満足な出来で是非第3弾もお願いしたい。続編あるなら今度は九州あたりか。
