メモ魔

私ときどきレッサーパンダのメモ魔のレビュー・感想・評価

私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)
4.1
アビーのキャラ好きすぎるんやが笑笑

さすがの映像美だな。

私はやりたいことをやりたいだけやるの。
ただ、そう自分のやりたい事を決めるのは親だけど。
か〜。親は生まれた時から息子娘の事を見てるからどこかのタイミングで錯覚しちゃうんだろうな。
自分は完璧に息子娘の事を分かっている。
と。
その像に息子娘は必死で自分を合わせていこうとする。中学生ってのはちょうどその感情が
[本当に自分のものなのか]
って部分に疑問を持ち始める時期か。

お母さん、、、それはやりすぎだ、、笑
ヒトとして正常な発達段階を母親が認めてあげられないってところがお母さん歪んでるよな〜。
あと娘の話全く聞いてあげられない母親ってのもまたよろしくないよ、、

あーでも娘を心配する気持ちは人一倍持ってるんだよな〜このお母さん。
愛情故の厳しさってのがまた矛盾しちゃうよな〜

忘れてったでしょ!ナプキン!!
はモンスターペアレントすぎるだろ、、笑
まじで自分の愛情表現すれば満足って思ってるだけの一方的でなすりつけるような愛情って最悪だよ。

中学生の反抗期を外見にしっかり出して表現していこうって作品なのかな〜。
思春期って自分でもこの感情の正体がわからないけど消化の仕方も分からないからとにかく紛らわすために何かに当たるしかないんだよな。

アビーのキャラまーじで好きなんだけど笑笑笑笑

親の理想像と自分の形が乖離していく過程を見ているようで複雑やな。

人にはそれぞれ数多くの一面がある。
そのほとんどが複雑だ。
それを封じ込めることは個人の自由だけども。
誰かがそんな一面も愛してくれるなら、その一面も自分の魅力だと受け入れてあげることもまた、大人への一歩なのかもしれない。
何一つとして、自分の気持ちにいらない部分なんてないのだから。そう思ってる一面もまた自分を今の自分に導いてくれた立派な一面なのだ。

自分の大切な1ピースに気付けた主人公に感動。
ある人からは認められなくても、自分が自分らしくあるための1ピースにかけがえのない価値を与えられた。主人公は今後も新しい自分の側面を苦労しながらも受け入れていくだろう。もしかしたらどこかで、本当にいらない自分の側面を見つけて自分から切り離そうとするかもしれない。そんな時今回のことを思い出すのだ。
[誰からも認められない。誰からも好かれない自分のこんな一面も、もしかしたら誰かに評価してくれる一面かもしれない。]
どこまで良くてもどこまで悪くても、それはかけがえのない自分を構成する大切な一面なのだ。

こんなの、あなたじゃない!
これが、あたしなの!!!

初めて主人公が母親に正面から反抗したシーン。感動。
娘が心の底から巣立ちしようとしてる瞬間。
母親もどこか、心のどこかで、こんな娘の姿に嬉しさを覚えてるんじゃないだろうか。

自分の思いが認められないから反抗しちゃうだけで、家族が嫌いになったわけじゃないんだよな。
自分も母親のことを愛しているからこそ母親にだけは理解してもらいたい。母親が娘の事を自分の一部だと思うように、そう同じように娘もまた母親のことを自分の一部だと思ってるんだ。
どうでもいい人を説得しようなんて思わない。家族だから、大好きだから、愛してるから、がっかりしてほしくないから、そんな相反した感情が渦巻いてやるせなくなるのが思春期。
みんな反発し合ってるように見えて、お互いがお互いのことをこと上なく愛してるんだ。
家族って本当に素晴らしい。

最近見た映画では最高傑作だった。
本当の自分と周りからの期待の間に生じる乖離。
親にはがっかりしてほしくない、でも溢れる自分も蔑ろにしたくない。
そんな自分に厳しくする母親が自分のことをそれだけ愛してくれているのも分かってる。
でも母親の満足いく娘になることが自分のやりたいことなの?
心からやりたいことに嘘は付かないで。このぐちゃぐちゃで矛盾した感情に蓋をするだけで前に進もうとしないで。
じっくりこの感情を一つずつ消化していくことが、思春期に与えられた、そして娘息子を授かった両親の、[一生に一度、そして最高の課題だ。]

誰にでも心の中にぐちゃくちゃなものを抱えてる。
殆どの人はそれを表に出さない。
でも私は出した。
あなたはどう?

4.1点
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