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ARGYLLE/アーガイルのbluetokyoのレビュー・感想・評価

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)
3.2
脳内妄想炸裂映画。ようは両親の束縛から自立したい欲求から来るエリーの妄想なのかね。アーガイルというスパイ小説を書いて人気の小説家、エリー、5巻、6巻?目はどうしようかと考えあぐねるところから。母親に試作を読んでもらうとおおむね好評だったが、一部ダメだし。心配になって、エリーは、ネコのアルフィーを連れて(ネコリュックがかわいい)、母親の家に向かうのだった。

ここらへんからだよな。母親に小説の出来栄えというか、指示を仰いでしまう時点で母親依存のエリーなのだ。で、途中の列車の中で、エイダンという男と同席になるが、あんましタイプではない(第一印象、このあと次第に好意へと変わっていく)。と思ったら、次から次と、スパイが襲ってくる。何人いるんだというぐらいに、スパイが襲ってくるのだ。で、エイダンが、これまた、次々と敵スパイを倒していく。
ここらへんからは、もう完全に、妄想モード。ここから、殴ったり、けりを入れたり、銃撃したり、アクロバットだったり、息をつく暇もない。ただ、体操みたいに見えるので、しばらくすると飽きる。
流血がない、という時点で、あきらかに妄想なんだけど。

エリーとエイダンは、列車から脱出。ただ、まだ、エイダンを信じていないエリーは、こっそりと、エイダンのもとを離れて、母親に連絡。母親と落ち合う。

ところが、母親、さらに、父親も怪しい。そもそも、悪の組織、ディヴィジョンの総裁が、父親なのだから。
ここで、また、エイダンの登場。エリーとエイダンは、脱出する。逃げて逃げて、なんと、フランスの広大なブドウ園の中の古めかしい田舎家。
この場面展開が、あり得ない感じで、まさに夢想なのだ。

で、最後は、冒頭の、ファンを交えての新作発表会に戻る。席には、スパイ小説の登場人物たちもいたりする。お気楽な妄想オチという感じか。
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