マッシブ・タレント
"落ちぶれていないけどな"
映画スターのニック・ケイジは、多額の借金を抱え、望む役も得られず、妻子とも別れ、苦悩の日々を送っていた。そんな彼のもとに、スペインの大富豪ハビの誕生日パーティに参加すれば、報酬100万ドルが得られるというオファーが舞い込む。
ニコケイを誕生パーティに招く大富豪が、彼の超オタクという設定。ニコケイ出演作の名シーンのパロディがとにかく山盛りで、脚本も手掛けたゴーミカン監督のニコケイ愛が作品全体に溢れている。
ストーリー自体はやや破綻気味でツッコミどころも多いけど、ニコケイが自分自身を楽しく演じているのでそれだけで大満足。映画館で映画を観ているのに、"パディントン2" を観返したくなってしまう演出も面白い。
大富豪役のペドロ・パスカルもなかなかいい味。ニコケイとの相性も良く、2人のオーバーなコメディ演技合戦も観ていて楽しい。そして最後はあの元大女優が登場し、ニヤリとさせられるのでお見逃しなく。
それにしても、ハビが集めたあのコレクション部屋、もう少しじっくり見てみたかったな。