空海花

かもめ食堂の空海花のレビュー・感想・評価

かもめ食堂(2005年製作の映画)
4.2
今日レビューもフォロワー様おすすめで😊


群ようこの書き下ろし小説を、荻上直子監督が映画化。
夏のある日、フィンランドの首都ヘルシンキに「かもめ食堂」という小さな食堂がオープンした。
店主は日本人女性のサチエ(小林聡美)。

太ったカモメがかわいい🐥
太った生きもの、私も弱いかもしれない。
お店は閑古鳥。でもニャロメTシャツを着た青年がお客様第一号でコーヒーサービス♪
商魂なくて心配になる。
現実感があるのかないのか、不思議な雰囲気で少しファンタジック。

お店を訪れる人々との穏やかな交流を描くのだけれど
そこへ訪れる日本人女性があと二人居て
お店を手伝うことに。
ミドリさんこと片桐はいり。
マサコさんこともたいまさこ。
この3人が揃ってつまらない訳がない。
はいりさんの存在感、もたいさんの美しい声、ハキハキとした小林聡美が絶妙なバランス。

誰もがちょっとした孤独を抱えている。
おひとりさま女子3人だもの。
おひとりさま女子の私に(女子?はぁ?って言わないで~笑)刺さらない訳がない。
それが詳しく描かれる訳でないのがまた良い。
人間だもの。みんな生きてりゃそれくらいあるさ。
「コーヒーは人に淹れてもらう方がうまい」
「人に握ってもらったおにぎりはおいしい」
人との繋がりの大切さがさりげなく語られる。

フィンランドらしい北欧のデザインもかわいい。
ブラウスにスカート
手ぬぐいにカップ、エプロンの柄。
家具はシンプルで控えめな色遣い。
北欧ファッションにも身を包んでみたくなってくるし
キッチンもちょうど良い大きさで
この店で働きたくなってくる。
いいな~こういうの。

フィンランドの景色
厚い雲や薄い空の色は日本に似ている。
共通点はあと鮭が好きなところだって。

フィンランドなのに和食の食堂。
メニューのおいしそうなこと…
視聴には食べ物がないと危険です(笑)
本当はシナモンロールとアドバイスを受けたけれど、
チョコチップクッキーとコーヒーをお共に鑑賞。
でもいつもよりおいしく感じられた。
おすすめはやはりシナモンロールと…
おにぎりかもしれません。
具は鮭とおかかで😆
私はおにぎりのお供には昆布茶がお気に入り。

ミドリさんが青年トンミ・ヒルトネンと徐々に打ち解けていくのがいい。
あんなに警戒していたのに、
二人で折り紙なんかしちゃって。
ガッチャマンの歌、私も覚えてたから嬉しくなった。
子供の頃の歌ってすごく歌詞覚えている気がする。
私、幼稚園の園歌今でも覚えてる(笑)

女性版のオフビート作品面白い。
女優さんたちの勝利か。

画面の切り替わり、プールとか、少し唐突感があったのが気になったけれど
かなり良かった。
「いらっしゃいませ」の見応え(笑)
うん、あるある。

井上陽水のエンディングが流れる瞬間、
何がという訳でもなく涙が両目からこぼれ落ちた。
たぶん幸福感からだと思う。


2021レビュー#213
2021鑑賞No.440


Junichiさんのおすすめでした。
ありがとうございました✨
空海花

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