☆俺基準スコア:2.2
☆Filmarks基準スコア:3.4
郊外に住む14歳のジャック・マッツァリオールは、地元から離れた都市部の高校に進学を決めた。高校見学会に来ていた同い年のアリアンナに一目惚れしたからだ。親友ヴィットも無理矢理誘い、いざ高校生活開始、となるジャックだが、アリアンナやクラスメイトたちにある嘘をついてしまった。それは弟ジョーのこと。5歳下のジョーはダウン症で、それを知られたくないジャックはつい「弟は死んだ」と言ってしまったのだ。この小さな嘘がやがて周囲を巻き込む大ごとに発展してしまい…
「弟は僕のヒーロー」
以下、僕の弟はネタバレに夢中。
➖➖➖➖
思春期コメディの型でダウン症少年と家族のドラマを描くイタリア映画。予告でフツーに展開を見せてしまっているし、宣伝コピー「イタリア版ワンダー君は太陽」の「ワンダー」と同様、想像通りの着地を見せるベタ作品ではあります。しかし、スルーはちと勿体ないなぁ…
まず、主役であるジャックくんがなかなか可愛いのですよ。五歳時のヤンチャな時も、悩める高校時代も、まぁイケメンでねー^_^ 無理してスカーやブルーネたちに染まろうとする背伸びっぷりが楽しい。親友ヴィットの「なんか主体性がないけど細くて不機嫌に主人公に寄り添う」キャラが秀逸で、絶妙な小倉一郎感があったよねー。
…朝、割と決まった時間に通勤してるんだが、職場最寄りの駅前で必ずすれ違うダウンの子がいる。一生懸命学校に向かって歩いてるんだろう。もちろん独りで。この映画を見たら、彼に声をかけたくなっちゃった。「頑張れよっ!」