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ニトラム/NITRAMのあのネタバレレビュー・内容・結末

ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

日本は銃の所持すら認められてないけど
海外では護身用に簡単に銃が手に入る

日本で起こるほとんどの犯罪は包丁などの
刃による殺傷事件が多いのに対して
海外は銃殺傷が多い
海外での刃での殺傷は銃殺傷よりも
罪が重いらしい
刃が体を直接貫く感覚が
おぞましいものだからだって
そんなことは全然関係ないんだけれど

二トラムの人生を簡単にのぞいたけれど
どんな生涯なら納得しちゃうのかな
当事者じゃないからそういう視点で
考えるんだろうけど
仕方ないなんてことは絶対にないけれど
犯人に同情すべき余地があった場合
どこに憎しみが向くんだろう
精神障害(それ以外の病気)だったら
仕方ないとはならないし、
彼の心理がどうであれ、
育った環境がどうであれ
理解はしても納得はできないよね

今回の二トラムは最初は自閉症とか
そういう障害がある子どもを
描いているのかと思ったけれど
wiki見たら知的障害だったぽい
ただ劇中では明確な描写はなかった


父親が一生懸命寄り添ってて、
母親はもう少し違った向き合い方も
できるんじゃないかって
外から見てるだけだから簡単に
そういう思考になってしまう

舞台が1990年代のオーストラリア
当時はまだ福祉制度もなかったらしい
子育てというか、人間が人間を育てるって
冷静になったらさ凄いことじゃない??
皆、それぞれで、似ている人はいても完璧に同じ人なんていなくて、分かり合えるはず
なんてないのに、自分の子供だからって
育てる義務があるし責任もあるし、
普通に恐ろしいな

自分でお金を稼ぐために(お小遣い)
芝刈り機もって訪問販売していく様は
たくましかったよ
きっと、ヘレンとずっと一緒に居られたら
なんとか2人で仲良く暮らせたんだろうな
銃を否定したときに、
少し時間はかかったけど二トラムは納得して自分を抑えてヘレンと一緒に居ることを
選べたもんね
でも自分の手でヘレンを殺めたんだよ
自分から幸せ壊したんだよ
事故じゃないよ、
明確な殺意はなかったけど殺人だよ

ヘレンが死んでしまって、動物たちもすぐに亡くなってしまうかと思ったけど、
最後までみんな生きてて
あの屋敷に置いていくのではなく、
開放してたから
そこへの良心はあったのにね

二トラムはちゃんと人間好きだったろうな

今回の映画で一番考えなきゃいけないのは
銃規制もそうだし銃免許もだね
もちろん精神疾患の人に銃を与えるのは
怖いけど、自身を防衛する手段として、
当たり前に銃が手に入る社会では、
精神疾患などの特定の人だけ、
銃を護身用ですら買えないのは不平等だよね
てかそもそも護身用で銃持ってなきゃいけないほど、荒んでる世の中が悪いだろ

包丁は食事をとる過程で食材を調理する為に産まれたものだけれど、
銃って完全に人間を殺す為に造られてるよね
猟銃と拳銃どっちが先なんだろ
始まりはやっぱり食なんかな??

思考がぐるぐるぐるぐる
あ