梅切らぬバカのCHIMAのネタバレレビュー・内容・結末

全編を通して、障がいに関するワードが1度も出てこないのが素敵だと思った。ストーリーに劇的な展開があるわけではないし、多くの登場人物達の心が動くわけでもない。実際最終的に歩み寄れたのはお隣さんくらいだし、グループホームへの反対運動が収まった様子は描かれていない。忠さんたちに感情移入してしまう一方で、子どもたちの安全を守れという意見も理解できる。
結局この話に急展開がないように、社会の中に生きるすべての人々もまた、自分のことで精一杯になりながらも互いに理解し合おうと少しずつ変わっていくしかないんだろうなと思った。

途中のやりとりはとてもリアルで、考えさせられる作品だった。