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ビヨンド 4K レストア版のNNNのレビュー・感想・評価

ビヨンド 4K レストア版(1981年製作の映画)
3.4
ほとんど意味はわからないが、わかると言えばわかる。

冒頭の白黒シークエンス。ホテルを襲撃している男たちと本を開いている女の関係性は? 同一環境なのか? そうでないのか? というような理屈を気にしても始まらない。突然、本から噴き出す炎か~ら~のOPクレジット。えっ~と、あの ”炎” は一体ナンデスカ……!? 笑笑 みたいなところに着目せよ、というハナシですね。

不可解さが映画を引っ張っていく。掴めそうな意味はとことん浅いが、得体の知れない ”何か” に価値を見い出せたら、、と思える人向け。仮に細かな説明があったとしても、7つの門の謎が解明できても「すんげぇ!!」とはならないの明らかですからね。

ほとんど不意打ちに近い人体破壊描写の数々、、と特筆すべきは ”抗わない人たち”。顔に酸がかかっても受け入れているかのよう。巨大蜘蛛が這ってきても ”なぜか” 逃げず。汚物のつまったバスタブに躊躇なく手を入れたり。

ラストシーンのインパクトを支持したい。埃の舞う地下空間。中央には人型の ”何か” が転がっている。どこからか名前を呼ぶ声。男女は辺りを振り返る。目がぁ、、。目がぁぁぁっ!! BGMが盛り上げてくれる。エモい~。

(最後にこれ言うのは不粋かもしれないけど、映画としては面白くないです。ショット撮れてないし。所々のハッタリっぽい演出を楽しんでいるだけです)
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