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デュバリイは貴婦人のみおこしのレビュー・感想・評価

デュバリイは貴婦人(1943年製作の映画)
3.3
ホテルのクローク係のルイとダンサーのアレックスはナイトクラブのスターである、メイに2人とも想いを寄せている。しかしメイが最も重視しているのは男の資産であった...。

今年のミュージカル始めは本作で!日本で鑑賞できるジーン・ケリーの作品の中では最古?の可能性が高い本作。ファンはある意味では必見の、まだ彼のキャラクターが確立していない頃の作品で何だか違和感たっぷりでした(笑)。
珍しく燕尾服を着て、アステアのようなステップを踏むシーンが多くて、踊らずに弾き語りでラブソングを歌い上げる描写まで。前半の見せ場もダンス自体はやっぱりかっこいいんだけど、振り付けもあまりアクロバティックな感じではなく...。
後半にまるで『レ・ミゼラブル』の'Do You Hear the People Sing?'と『美女と野獣』の'The Mob Song"を足して2で割ったような、夢の中でレッド・スケルトン扮するルイ15世に反旗をひるがえす暴動シーンがあって、ここでは反乱の首謀者役。このシーンが一番迫力があったし、ジーンがかっこよかった!!

レッド・スケルトン主演ですが、もはやミュージカルではなくドタバタコメディと化していて夢のシーンが長いこと長いこと(笑)。ゲストにトミー・ドーシー楽団も登場し、彼らの演奏シーンだけで10分強はあったけれどそれでも楽しめちゃうから昔の映画はスゴイ。
ルシル・ボールを『I Love ルーシー』以外で初めて観ましたが、本作の彼女とっても可愛い!フランスの絶対王政時代の貴婦人の衣装も似合ってました。
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