こんなに盛り上がってる劇場久しぶり！昨日見たクレしん映画より客席がドッカンドッカン笑ってる！
何がウケてるかって風刺アニメより、菅義偉の国会答弁。
現実が風刺を超えている。
ボケまくる総理に小池晃のツッコミが冴え渡る。
今夏一番のコメディ映画だ。
この映画でわかるのは国会パブリックビューイングのエンタメ性の高さ。現実が笑えないを通り越して笑えてしまう状況。あとは上西充子先生とプレイヤーである議員の解説が仕上げの味付けしてあげるだけでこれだけウケてしまう。
国会パブリックビューイングThe Movieやれるよ、これ(パブリックとは🤔
この映画が面白いのは菅総理に近い議員から取材を断られた上で出てくる政治家の話。石破茂、江田憲司、特に村上誠一郎の話がいい。このあたりの丁寧な作りも評価できる。ここのせいで「政治クラスタ」の外には出にくくなっているとも言えるのだけど、主題は全国民が政治クラスタでしょって作品でもあった。
僕は石破茂と同じく投票義務制には反対。こういうエンタメ映画や番組がもっともっと増えて、投票率が上がってほしいと思うし、そこにつなげる映画になっていた。石破茂は自民党が負けるからという理由だけで義務制に反対したわけではないはず。
正直風刺にはもうちょっと高いレベルを求めたい。ここにプチ鹿島などの優秀な政治スピーカーとは別に、優秀な風刺作家が入るともっとよくなったのではないか。
個人的には『新聞記者 -i ドキュメント-』の方が完成度は高いと思うが、エンタメ性は今作のが上という評価。
日本の政治エンタメ映画のまだまだ残された伸び代も感じながら、スターサンズ、河村光庸氏の次作を期待せずにはいられない作品。
おもしろかった！
