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The Holy Girl(英題)のmuscleのレビュー・感想・評価

The Holy Girl(英題)(2004年製作の映画)
5.0
歌うこと、音が漏れること、テルミン、囁き声、医療聴診実験、全部音にまつわること、それがセリーヌ・シアマの『水の中のつぼみ』みたいな少女の性欲と思春期のクネクネした感情のなかでまじりあう。
ゆっきーさんも書いてる通り、カットはとにかく美意識優先でむちゃくちゃなのだけど、どうやったらこんな表情を現場で収められるの?ってぐらい役者の顔が魅力的。もちろんイチャ付き合ったりはしゃぎ合う顔だけじゃなくて(それがすごいのだけど)、呆けながらプール脇でフレーズを暗唱する無顔、少女たちが囁きあうときのどこを見てるでもない無顔、侵入男のちんぽを見つめるときの無顔、ハゲたイケおじにちんぽを押し付けられてるときの無顔……みたいな喜怒哀楽のなにかを意味しているわけでもないどこを向いてるわけでもないあの表情が映画のアクセントになっていてとても良かった。しかしキスシーンが全部いい。ぎゃーって声出る。
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