旅するランナー

明日に向かって笑え!の旅するランナーのレビュー・感想・評価

明日に向かって笑え!(2019年製作の映画)
3.9
【笑ってる場合ですか?】

アルゼンチン映画。
2001年に起きた預金封鎖によりお金を奪われた市民が、取り戻そうとするリベンジコメディ映画。
おじさんたちが無い知恵出し合って、ああでもないこうでもないと珍妙に頑張る姿が微笑ましい。
秘密金庫の盲点を突いて、現金を奪取する展開は、なかなかに痛快です。

アルゼンチン映画動員No.1ヒット(2019年)らしいです。
金を持つ奴らにイジメられた、持たない一般市民がその鬱憤を晴らす、そのサッパリ感が受けたんでしょう。

でも、よく考えてみると、これは勧善懲悪と言えるのでしょうか?
窃盗&公共施設爆破の罪に問われないのか、ちょっと心配になります。
あ~よかった、よかった、って皆で笑ってる場合ですか?
なんて、おおらかな国民性が垣間見られます。