Uえい

シリアスマンのUえいのレビュー・感想・評価

シリアスマン(2009年製作の映画)
3.0
「ボーはおそれている」の予習として、参考にしたらしい本作を見てみた。ある男が次々に災難にあっていく不条理コメディだった。

主人公ラリーは学校で物理を教えていた。昇進の判断が迫る中、妻から知り合いの男と結婚するために離婚を迫られる。家には弟が住み着いてしまうし、次々と警察沙汰を起こしている。

ラリーはユダヤ人だったため教えを乞いにラビに相談に行くがいい答えは得られなかった。その後も、中国系の学生から賄賂を無理やり渡されて脅されたり、妻の不倫相手が事故死したりとバタバタが続く。そして、息子は成人式が終わり、一番偉いラビに面会で来たのだったが。

不条理コメディxユダヤ人の習慣という感じで、敬虔で真面目な男ラリーが色んな災難に会い、何も回収されず終わる。旧約聖書のヨブ記の様なお話だった。

最後、一番偉いラビが息子の音楽プレイヤーでジェファーソン・エアプレインを聴いていたというオチ?がなかなか面白いし、不条理さを象徴している様だった。
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