これは以前に原作をお勧めされて強引に貸されて読んだ記憶があります。その原作ですら全く心に刺さらなかった非人道的な俺の意見なので悪しからず。
この映画の世界に住んでいる人間はメルヘンの世界の住人と捉えた方が良いかも知れませんね。何せリアルな我々の世界に当てはめるとクズが多いので不愉快になってきますから。動機は理解できますが方法がぶっ飛び過ぎてついていけません。
しかし現実でも幸せの価値観なんぞ人によりますからね。本人が幸せならこちらの意見を押し付けるのも思い上がった正義感かもしれませんなぁ。こういう世界だと割り切ってみれば話の構成や登場キャラクターは良く出来ております。
ただ映画の尺で作っているんで、色々と説明不足感は否めない。登場人物がより突拍子もない事をする変人にパワーアップして見えます。この映画で感動する人なら原作を読んだほうがより楽しめるかと思いましたね。
ただ映画版のほうは田中圭の父親キャラ（俺が唯一かろうじてまともだと思う人物）がより魅力的に描かれていたかも。
